...曹長以下二十二名の一団が残ることになった...
石川欣一 「比島投降記」
...残る伯爵隊長もお尻がむずむずしてきた...
海野十三 「恐竜島」
...さしずめ第五と第六の場合が残るばかりだから...
江戸川乱歩 「黒手組」
...残る僅(わず)かな日数を...
谷崎潤一郎 「細雪」
...他の人にはやっぱり世界は残存しその建物と事件の記憶は残るであろう...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...わたしは寝衣(ねまき)の袖(そで)に手燭の火をかばいながら廊下のすみずみ座敷々々の押入まで残る隈(くま)なく見廻ったが雨の漏る様子はなかった...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...この「あがつまの国」に残る神人の恨みは永久に尽きない...
中里介山 「大菩薩峠」
...珍しいところばかり耳に残るからその方がいいわ...
中里介山 「大菩薩峠」
...後(あと)に残るものは多量の不安と苦痛に過ぎない事に帰着してしまう...
夏目漱石 「思い出す事など」
...今に残る幾多の文献によって想像することが出来る...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その跡に残るものは只不満足の三字...
二葉亭四迷 「浮雲」
...タイタニックの名の記憶される限り残るであろう...
牧逸馬 「運命のSOS」
...今私の手元に残るものとては白木の御霊代に書かれた其名と夕べ夕べに被われた夜のものと小さい着物と少しばかり――それもこわれかかった玩具(おもちゃ)ばかりである...
宮本百合子 「悲しめる心」
...今残る金物類としては山刀や鉈(なた)の類を挙げるべきでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...同地に「木喰観正」の碑があり書が残る...
柳宗悦 「民藝四十年」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...「粽の皮はよう残るもんじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...『ありがとう存じまする』残る一恨に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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