...後代に残ることに執(しふ)してゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...必ずいくぶんか誇張されて頭に残るかもしれない...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...残る所は彼女の父の承諾だけであった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...前者の性格は消えて後者の性格だけが残る筈である...
戸坂潤 「性格としての空間」
...残るところは大将の土方歳三ただ一人です...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう少し見て下さい」残る長持が二つ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妙に心に残る情景だった...
久生十蘭 「海豹島」
...八穂だけが籐椅子に残る...
久生十蘭 「喪服」
...残る四人の歌をきく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昼飯には牛肉少しばかりを得ることあれどもし飯時に少し後れて室に帰れば残る所の者はただ飯あるのみ...
正岡子規 「従軍紀事」
...鐘を脱ぎ捨て飛び懸るを残る一筋で射殪(いたお)した...
南方熊楠 「十二支考」
...人の妻にさせては後悔が残るであろうと源氏は思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この世に未練の残るわけもないような人も...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そこには帰依は見られず尊大のみ残る...
柳宗悦 「工藝の道」
...残る軍はこぞって...
吉川英治 「三国志」
...残る人々を励まして...
吉川英治 「新書太閤記」
...人間のなせる所と看做され得るすべての物を控除または補償した後に残るものが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...全ての鳥は飛び去り残るは巨大で醜いペンギンのみだった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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