...早く走れる馬だけは猛獣の牙からのがれて生き残ることができたが...
海野十三 「地球盗難」
...だらしのない安っぽい衣装や道具立てのじじむささを洗い取ったあとに残る純粋の「線の踊り」だけを見せるとすれば...
寺田寅彦 「踊る線条」
...残る全身との対比でさらに太って不自然に見える...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...「居残る者をあなたが指定して下さい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あなたの生涯をささげた仕事は永遠に学界に残るのである...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...処分の残るものはないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...一番心に残るのは...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...残るのは命ばかりといいたいくらいのものだ...
夏目漱石 「明暗」
...「あ、お光ちゃんと、お留ちゃんだ」もう一つの長持には、残る三次と孫吉...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
......
野村吉哉 「鉄のシャフト」
...その秋には悲しみの残る家を離れ本郷菊坂町(きくざかちょう)に住居した...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...一人で家に残ることになる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...少数の者だけはあとへ残るであろうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほとんど最後まで残るものであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼の作物にはなおも作為の傷が残る...
柳宗悦 「工藝の道」
...与えたという事実だけが残ることは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...厚薄まで一々残る方なく写し出すのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...庭に造った雪山がいつまで消えずに残るだろうという賭けの話(物のあはれ知らせ顔なるもの...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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