...その時彼にとっては行為の結果に対する苦(にが)い後味が残る...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...後に残る民は破壊されてしまう...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...看板まで私は居残ることになった...
田中英光 「野狐」
...帰りは瀬越が一と足後に残ることになり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何か知ら不愉快なものが胸に残るのであった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...デスクに向ったトレープレフだけ残る...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...立会人なしで私と面と向い合わせて残るのが厭だと見える...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...テーブルのそばに残る...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...となると残るは、通りすがりの何者かが戸に挿しっぱなしの鍵を認め、わたくしが不在と知るや忍び込んで問題をのぞいたことに...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...然(しか)してなお残る銭百文または二百文もあらん...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...倹約料理屋へ行って食物が残ると「折へ入れとくれやす」と...
直木三十五 「大阪を歩く」
...今に残る雲母阪の心中物語...
直木三十五 「新訂雲母阪」
...残るところの隊士の来(きた)り収むるを待った...
中里介山 「大菩薩峠」
...残る者は乃公(おれ)一人だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...きりぎりすは生き残ることはないのである...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...ごく古い型が残るもので何か美しさの素(もと)を感じます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...心の奥に辛いおもいが残るだけであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「アトに印象の残る能は能とは言えないね」と……これは一切の芸術界に対してこの上もなく不遜※越な反逆的言辞とも思われようが...
夢野久作 「実さんの精神分析」
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