...おぼえもあらぬ残り香の漂ひきて薄明(うすあかり)のなかをそぞろあるきするにも似た心地に誘はれることがある...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...葉巻やパイプのただよう残り香...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...今迄の大気や大地や食物や衣服や酒や煙草の、最後の残り香は、まだ身辺に立ち迷っているのである...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...化粧の残り香をかぎ...
豊島与志雄 「復讐」
...じつに書き下ろし当時芝居噺の当時の残り香なのではなかろうか...
正岡容 「我が圓朝研究」
...去ったばかりな小宰相の残り香が...
吉川英治 「私本太平記」
...秋の残り香『珍しい所で会ったの...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...まだ秋の残り香のように...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...産後で死んだ若い妻の残り香が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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