...やがて最後の残り火が消えてしまうと...
アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce 妹尾韶夫訳 「マカーガー峽谷の秘密」
...私たちの幸福の最後の残り火の光が輝いた頃で...
太宰治 「斜陽」
...炉の中の火は、すっかり消えて、残り火が、ほのかに明るいだけであった...
直木三十五 「南国太平記」
...インディアン戦争の残り火が消え行く頃...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...階下の炬燵の残り火をかき起して...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...まだ生々とした江戸文化の残り火に肌ふれることができたのであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...怒りは小さな残り火のように...
山本周五郎 「さぶ」
...火桶(ひおけ)には螢(ほたる)ほどの残り火があるばかりだし...
山本周五郎 「七日七夜」
...おさらばのついでと景気よく蹴込んで行った摺鉢(すりばち)の残り火でしょう...
吉川英治 「江戸三国志」
...火鉢の残り火を見つめながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...思わずシーンとして消えかけている焚き火の残り火に目を集めました...
吉川英治 「江戸三国志」
...竈(かまど)に残り火があるか」「ございます」「これを燃やしてしまえ」「はい」「そして...
吉川英治 「私本太平記」
...火鉢の残り火には水をかけ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...酒でも出せ」炉の残り火を掻き立てて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...後の残り火だけはご注意くださいますように」「わかりました」「では御免を」僧は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ぼく一人が居残って残り火の十能だとか薬罐(やかん)などを返しにゆくと「これあね...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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