...それでも風が吹く度に其の残り少ない葉を尚ほ見事に振り落すのであつた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...煙草がなくなつた、炭もなくならうとしてゐる、石油も乏しくなつた、米も残り少ない、醤油も塩も...
種田山頭火 「其中日記」
...そして著者とともに貴重な残り少ない生の一日一日を迎えるのである...
寺田寅彦 「備忘録」
...残り少ない銚子の酒を...
豊島与志雄 「変る」
...木の切株の腰掛へ臀を落付けて残り少ない火で股火をしてると涙がぼろぼろ流れた...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...私は自分の残り少ない余生に本当の生き甲斐を感じている...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...水も残り少ない...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...残り少ない元気が消えてしまうのを怖(おそ)れた...
本庄陸男 「石狩川」
...残り少ない煙草をふかしながら来し方を眺めた...
松濤明 「春の遠山入り」
...こうした残り少ない山生活が...
松濤明 「再び山へ」
...それは死んだ父とは関係のないことだ」「それほどあのことが重大なのか」半三郎は残り少ない酒を手酌で飲んだ...
山本周五郎 「あだこ」
...すでに残り少ないことが織田軍にも見抜かれていた...
吉川英治 「黒田如水」
...残り少ない敗残の手兵をあつめ...
吉川英治 「三国志」
...いよいよ残り少ない軍力となってしまった...
吉川英治 「三国志」
...残り少ない兵をさらに一兵でも失うのは良策でない...
吉川英治 「私本太平記」
...鎌倉内の残り少ない兵をひっさげ...
吉川英治 「私本太平記」
...残り少ない左右の者に...
吉川英治 「新書太閤記」
...――残り少ない学窓の友が...
吉川英治 「随筆 新平家」
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