...はや残り少なに成りて...
泉鏡花 「紫陽花」
...彼の前半生は――といってももはや後半生も残り少なになっているのであるが――かかることの絶えざる繰りかえしであった...
犬田卯 「沼畔小話集」
...ほとんど残り少なになっているらしい...
梅崎春生 「狂い凧」
...父が残してくれた僅かばかりの遺産もその頃では殆んど残り少なになつてゐた...
中村地平 「悪夢」
...用意の糧食も残り少ないとか」「それというのも...
本庄陸男 「石狩川」
...また今日では諸処にあった木も伐られてそれが大いに残り少なにもなっているから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...翌二十四年ごろからはその若干の私の財産も残り少なになってしまったのです...
牧野富太郎 「植物記」
...大切なマッチがもはや残り少なになっていた...
松濤明 「春の遠山入り」
...桜田小路の家から持って来た金も残り少なくなったので...
山本周五郎 「へちまの木」
...私の仕事の範囲はもう残り少なになって来た...
夢野久作 「冥土行進曲」
...やっと残り少なになった頃である...
吉川英治 「大岡越前」
...残り少ない味方をあつめ...
吉川英治 「三国志」
...残り少ない敗残の手兵をあつめ...
吉川英治 「三国志」
...城中の兵は残り少なく...
吉川英治 「三国志」
...残り少なに討ちなされて...
吉川英治 「私本太平記」
...残り少ないまでに討たれてしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...残り少ない左右の者に...
吉川英治 「新書太閤記」
...残り少ない日本中の古城址のうちでも...
吉川英治 「随筆 新平家」
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