...バルセロナを歌う若さの残りと...
石川欣一 「山を思う」
...……掬(すく)い残りの小(ちゃっ)こい鰯子(いわしこ)が...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...誰が居残りになるか...
梅崎春生 「狂い凧」
...移転のことを聞いては「まアまアお名残り惜しい...
田山花袋 「田舎教師」
...「国王祝名祭の残り物」たる灯明皿(とうみょうざら)のはいった一つの籠...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なんとなく残りおしくてたまらない心持になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...日露戦争の従軍記者の生き残りだ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...私とおさの姐さんだけで」「その安倍川餅の残りはどうした」「竹の皮ごと川へ捨ててしまいましたよ」「…………」平次は舌打ちをしたい心持でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...祭壇をこしらえた一段高いところに作付(つくりつ)けの燭台に蝋燭が燃え残り...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...残りを自分の生活費(アルコール代を含む)に充てていた...
正岡容 「わが寄席青春録」
...整理して猶住宅と土地だけは残り得る計算だということは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼の故郷の喜界島(きかいじま)と沖永良部島(おきのえらぶじま)との昔話集が世に残り...
柳田国男 「海上の道」
...飲み残りだ」「あたしも持って来ました」「なんだって」彼はお杉のほうへ耳をよせた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...帰りに貰って来た支那焼酎の残りでがす」火のような老酒(ラオチュー)の一(ひ)と口は...
夢野久作 「眼を開く」
...中宮に一と目会わでは心残り...
吉川英治 「私本太平記」
...――(前文略)文芸春秋の“忘れ残りの記”をおなつかしく拝読いたしました...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...残りはその生産のために建物...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...痛みの残りをじっと堪(こら)えて...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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