...春とはいえ夜になると残りの寒さが身に沁(し)み...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...その向うの焼け残りのところに...
豊島与志雄 「道標」
...常に神への貢物の残りに過ぎない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...幸いなことに百匁蝋燭(ひゃくめろうそく)のつけ残りが真鍮(しんちゅう)の高い燭台に残っていたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...残りの千両を投り出すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お残りは、広い教場へ二人だけ残されるのだ...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...食べ残りのお弁当を大切にしまったりして...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...残りなく申し上げましたから...
久生十蘭 「魔都」
...翌二十四年ごろからはその若干の私の財産も残り少なになってしまったのです...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...なかには「おせつ徳三郎」や「居残り佐平次」のような艶っぽい話もこしらえたが...
正岡容 「圓朝花火」
...まだどの顔もおぼろおぼろでそれが心残りです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いわれて遊一は残りの銃を抱え...
三好十郎 「斬られの仙太」
...現在残り伝わっている色々の資料によって...
柳田国男 「海上の道」
...昔の女性労働の名残りが...
柳田国男 「故郷七十年」
...「可愛いい阿魔だなあ」残り少くなった燗徳利(かんどくり)をだいじそうに傾けながら...
山本周五郎 「留さんとその女」
...残りはアンタ等に遣るから...
夢野久作 「眼を開く」
...残り少なに討ちなされて...
吉川英治 「私本太平記」
...残りの一はおおかたここだろう...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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