...おぬいが不断感じている実感が残りなく織りこまれていた...
有島武郎 「星座」
...燃え残りの綸屑※屑を掻き集めて...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...居残りは困ります...
岩野泡鳴 「耽溺」
...その実質は生残りの戯作者流に比べて多少の新味はあっても決して余り多く価値するに足らなかったのは少しく鑑賞眼あるものは皆認めた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...居残りになって呉れ」城介はそれを拒絶した...
梅崎春生 「狂い凧」
...残りは小屋の中に渦巻いて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...昨夜(ゆうべ)の残りの御馳走などをならべて...
徳田秋声 「新世帯」
...東京に残りました...
豊島与志雄 「白い朝」
...残りの同志を集めて...
直木三十五 「南国太平記」
...お前持っとるか?」長老がこの世の名残りに一口食いたそうにいう...
永井隆 「長崎の鐘」
...大いにカルナヴァルの精神を発揮して心残りのないようにしておくほうがいいのよ...
久生十蘭 「だいこん」
...これのみ心残りにおわし候...
広津柳浪 「今戸心中」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...筆箱のカチャカチャと鳴る音がいつまでも耳に残り...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...今日では過去の芸術となって僅かにその名残りを芸界の一隅に止むるのみですが...
山本笑月 「明治世相百話」
...そして張飛自身も、芙蓉の身を抱いて、白馬の上に移り、名残り惜しげに、「いつかまた、再会の日もありましょうが、ではご機嫌よく」「おお、きっとまた、会う日を待とう...
吉川英治 「三国志」
...名残りを尽せ」と...
吉川英治 「私本太平記」
...お名残り惜しゅうございますが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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