...残りを注射して上げて下さい...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...生命のない生活の残り滓(かす)を...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...生き残りの青年団員でもあろうか...
海野十三 「空襲葬送曲」
...残りの卵の半数と...
海野十三 「新学期行進曲」
...しかるに十から三を引けば七が残り...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...そこここに立っている焼け残りの土蔵の屋根などには...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...そして蟇口(がまぐち)の残りを二十円足して家賃の内金をしてから...
徳田秋声 「のらもの」
...親しい人との永別が名残り惜しいのである...
外村繁 「日を愛しむ」
...そうした残りは棺にいっぱいつめこまれるだろう...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...それで、不思議な魔法めいた術のことも、空の星の数も頭の毛の数も、誰にも伝えられずに、ただ彼の石の身体だけが、永く残りまして、学者達から尊(とうと)ばれ拝(おが)まれています...
豊島与志雄 「魔法探し」
...残りの土地を分譲しまして...
豊島与志雄 「霊感」
...ここで奉納の曲の残りを語ってしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...殆んど眼にもとまらないような特色が残りなく自分の眼前(がんぜん)に髣髴(ほうふつ)として浮かび上(あが)るまでは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...音楽合せで総員残り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...残りなくちっていった...
正岡容 「寄席」
...前日の仕残りなり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...とうていこの夫人のあとにお生き残りになることはむずかしかろうと思われて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...焼け残りの民家の軒柱へそれをかけ...
吉川英治 「三国志」
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