...薄氷が残っている...
芥川龍之介 「日光小品」
...彼れは畑にまだしこたま残っている亜麻の事を考えた...
有島武郎 「カインの末裔」
...菓子折ひとつだけが歴然とした形で残っている...
梅崎春生 「記憶」
...船に残っている食糧や布片(ぬのきれ)や器具などをボートにうつして持って帰った...
海野十三 「恐竜島」
...あの硝子(ガラス)の床のある地下道がそっくり残っているのを見つけて...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...石も鉄も錆(さび)もそのままに残っているのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...残っている老父を妹夫婦に頼むことや...
徳永直 「冬枯れ」
...無条件に許してしまいたい心持が残っているとは浅ましい!歯痒(はがゆ)い!酒に狂暴性を煽られた人間の野獣性と...
中里介山 「大菩薩峠」
...生き残っているのは三人だけだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その一枚の貼紙が裏側になお残っている...
火野葦平 「花と龍」
...会社創立の払込金の敏行の分がまだかなり残っているとかで...
三好十郎 「樹氷」
...荒屋新町の方はかえって安ものに昔風のいい形のが残っている...
柳宗悦 「陸中雑記」
...地方には弘くまだ残っているが...
柳田國男 「食料名彙」
...この痕跡は今日でも諸国の地名に残っている...
柳田國男 「地名の研究」
...それだのにこんな形式が迷信となって残っている...
柳田国男 「雪国の春」
...その根にはやっぱりそういう気風が運命的に残っている...
山本周五郎 「新潮記」
...私の記憶に残っている現存者は僅々(きんきん)左の十数氏に過ぎない...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...なお残っているほどな者は精兵中の精兵だ...
吉川英治 「私本太平記」
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