...卒然として来り我等を茫莫(ママ)のうちに残すもの...
芥川多加志 「四人」
...私はこの由緒正しい松波家の血統に汚点を残すに忍びません...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...何か言ひ残す事は無いかと訊(たづ)ねると...
薄田泣菫 「茶話」
...教師が教える時には教えるように教案の方には残すから勘弁せよということであった...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...もう思い残すことは無い...
太宰治 「斜陽」
...死んでも思い残すことはありませんわい...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...剰余を残すかということが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その不可能の記録を残すべきであると申し上げたのであった...
中井正一 「支部図書館三周年に寄せて」
...満腹飲食(のみくい)した跡で飯もドッサリ給(た)べて残す所なしと云う...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...爺さんの口癖はいつかブレナム血統馬で大成績を残す...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...芥川龍之介はスタイルが文学を古典として残すか否かに決定的な力を持っていると言ったとか言って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...絵にかいて残すことのできないのが遺憾である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...2935それは記念(かたみ)に残すのに...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ところどころ汐の溜(たま)りを残すほかは...
山本周五郎 「青べか物語」
...後に祟りを残すなんて仕事が...
夢野久作 「白くれない」
...さもないと読者はペテンにかけられたような不愉快を心の片隅に残すところがあるのだから...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...ドウセ死刑になります身体(からだ)に思い残す事はありませぬが...
夢野久作 「二重心臓」
...生涯癒えることのない大きい傷あとを残すことになる...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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