...もう思い残す事はなかった...
有島武郎 「クララの出家」
...無事に茎葉を残すことの出来た蓼の穂には...
薄田泣菫 「独楽園」
......
高見順 「死の淵より」
...後世に残すために編纂せられたものにおいてはなおさらであって...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...軽卒な解決策は却って禍根を将来に残す恐れがあるから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...わたしは何にも思い残すことはありません...
豊島与志雄 「死の前後」
...それで猫はきっと御飯を残すものにきまっているのだが...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...作物を離れたる後までも痕迹(こんせき)を残すのがいわゆる感化であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...無意味な悪戯書(いたずらがき)をして証拠を残すような愚かな事をする筈は無い...
野村胡堂 「女記者の役割」
...言い残すかもしれない無数のおもいは彼のなかに脈打っていた...
原民喜 「美しき死の岸に」
...わたしに同情したことは――父がまだ同情する力があったとしてのことですけれども――悲しいことにあとに悪い結果を残すことになり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...満腹飲食(のみくい)した跡で飯もドッサリ給(た)べて残す所なしと云う...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...簡潔ではあるがゆつたりとした筆致で静かに物語を聞かすやうに余韻を残すものだつた...
牧野信一 「海浜日誌」
...その死骸を残すべし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...明日(あした)死んでも思い残す事あない」「アハハハ...
夢野久作 「近世快人伝」
...「……思い残すことあらじといいたいが...
吉川英治 「私本太平記」
...見捨てられたものではありません」「そちの手に残す二百余騎...
吉川英治 「私本太平記」
...忘れえない旅情を残すものだった...
吉川英治 「平の将門」
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