...空っぼの棺の中へ君に宛て手紙を残しておくなんて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...土間の隅つこに俵の儘残しておくのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...だが君をここへ残しておくってことは私には出来ないんだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...どの立派な樫(かし)または松を戸口の前に残しておくべきか...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...全部取ってはあともう来ないから少しは残しておく大変な掠奪を恣にしたのであります...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...この小男をひとり残しておくのは何んとなくおそろしいような気がするのであった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...せめて文字に書き残しておくのである...
豊島与志雄 「鯉」
...懺悔聴聞者を追い払った後もまだ死刑執行者を残しておくのはいまわしいことである...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...その道具や記念品をクリストフのところに残しておくことが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...著しい重複にならざる限り一応書き残しておくことにした...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...根気くらべの一つの記録として書き残しておくことにする...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...真犯人がまさかわざわざそんな証拠を残しておくわけがない...
浜尾四郎 「殺人迷路」
...しかし私は本章の計算においては中位比率を残しておくことにするが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「幾匹かの子犬の中から最良のものとして残しておくべきものを選び出すには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ベッドみたいに畳を残しておく...
柳田国男 「故郷七十年」
...」「云い残しておくことはないかね僕に...
横光利一 「旅愁」
...あるかぎりな矢を射尽(いつく)せ! 一ト矢も手に残しておくことはないぞ」一ト矢も余すなとの令は...
吉川英治 「私本太平記」
...あとに一人残しておくが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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