...或はとり残されることもあるであらう...
芥川龍之介 「又一説?」
...各の瞬間をただ楽しんで生きる外に残される何事があろうぞとその人達はいう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...碇曳治が流星号の中に残されることとなった...
海野十三 「断層顔」
...朽ちずに残されるものが本当にきまつてゐない...
田山録弥 「黒猫」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...これにも多くの疑問が残されるであろう...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...私の洗面台とそうして東京の街路の上に残されることであろう...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...かくて純粋に単なる哲学――もはや形而上学ではない処の――と実証科学とが残される...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そこで一つの疑問が残される...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...かくて今さし当り学問性の規定として残されるものは説明し得るという夫である...
戸坂潤 「科学方法論」
...後方に取残される...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...足の弱いのが残されるのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...何でも多人数競争の折には大抵最後に取り残される...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...二人が残されるとなると...
林芙美子 「瀑布」
...その街が何ごともなく無疵のまま残されること...
原民喜 「壊滅の序曲」
...只あとに一人きり残される道綱がどうなることか知らん...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...核(タネ)(すなわちサネ)の如く残される部が右花托の硬変部でそれは種子の皮部であるかと疑われる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...当地の役署に残されるかもしれん...
吉川英治 「新・水滸伝」
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