...たった六人だけ残されるのだから...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...母はそういう時にはひとり残される寂しさは曖にも出さなかった...
「草藪」
...私だけ一人残されるいうこと思いましたやろ...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...君はひとり誰も慰めるものもない世に取残されるだらう...
田山録弥 「あさぢ沼」
...できるだけよい遺物の残されるようにするには...
津田左右吉 「日本精神について」
...方法論・科学論の最後の形態として残される筈である*...
戸坂潤 「科学方法論」
...わたしだけが残されるようで...
中里介山 「大菩薩峠」
...残されるものもみんなさびしかった...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...残されるのださうです...
林芙美子 「浮雲」
...その街が何ごともなく無疵(むきず)のまま残されること...
原民喜 「壊滅の序曲」
...永久の秘密として残されるのであろう...
久生十蘭 「悪の花束」
...二人だけが残されると...
火野葦平 「花と龍」
...「僕は(なんの望みもない虚弱な僕は)旧(ふる)いアッシャー一族の最後の者となって残されるのだ」彼がこう話しているあいだにマデリン嬢(というのが彼女の名であった)は...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...自分が死んだ跡には道綱(みちつな)だけがただ一人ぎり頼りなく残されることを思うと気がかりでならなかった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...殿様が旅に出られることは後に残されるものにとって甚(はなは)だ心許(こころもと)ない思いであった...
本庄陸男 「石狩川」
...何時もの夏の後の秋の――ガランとした生活の中に彼様な珍客が残されることを思ふと...
牧野信一 「ブロンズまで」
...捨て残されるこの光子はどうなるのでござりますえ...
吉川英治 「剣難女難」
...そこには多くの想像の余地が残される...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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