...「れぷろぼす」が殊勝な志をことの外悦(よろこ)んで...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...ついてはその殊勝なり...
芥川龍之介 「邪宗門」
...六時間を真剣に働く殊勝なものもありますが彼らは過労の結果...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それは申し上げませんと殊勝な事を言っているようにも聞えますが...
太宰治 「風の便り」
...其の都度庄造の枕許(まくらもと)に坐っている狸の殊勝な姿を見た...
田中貢太郎 「狸と俳人」
...あの妹がこんな殊勝な恰好をしてこんな写真を撮ったと云うことが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...二人の願いを殊勝なものと見たらしい...
豊島与志雄 「非情の愛」
...「まてよ! まてよ!」彼はその最初の殊勝な考えをおさえつけ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...発心(ほっしん)なすって功徳(くどく)を積もうとなさる殊勝なお心がけを...
中里介山 「大菩薩峠」
...常に教養を高めようという誠に殊勝な心掛けさえもっていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...再び世の中へ出そうという殊勝な考えから...
細井和喜蔵 「女給」
...経済的に損をしてまでも遺しているのはまことに殊勝な心がけである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...陽炎となるやへり行く古柱圓覺寺は木立晝暗うして登りては又登る山の上谷の陰草屋藁屋の趣も尊げなるに坐禪觀法に心を澄ます若人こそ殊勝なれ...
正岡子規 「鎌倉一見の記」
...そのごとく声聞(しょうもん)や縁覚(えんがく)よりは菩薩迥(はる)かに功徳殊勝なりとし...
南方熊楠 「十二支考」
...色々殊勝な心がけがあるらしいことよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三人に一人ですからね」と彼は殊勝な口ぶりで云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...それや殊勝な男だな...
横光利一 「旅愁」
...治下の秕政(ひせい)を正す献策(けんさく)の資(し)といたしたい」「それはご殊勝なこッてすな」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
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