...この殊勝な言(ことば)を聞いて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...A 殊勝な事を言う...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...その志の殊勝なのに...
泉鏡花 「婦系図」
...一夜道心の俄坊主(にわかぼうず)が殊勝な顔をして...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...至極殊勝な篤志を起したものの...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...もと淺間御社の境内なりしが、原鐵運送店の主人買收して公開せるなりとは、殊勝なる事也...
大町桂月 「越ヶ谷の半日」
...お母さんを喜ばせたいなどという涙ぐましいような殊勝な孝心からでも無かったのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...殊勝な姿を見せることが出来るのであろう...
谷崎潤一郎 「秘密」
...」こう云う殊勝な文句もあれば...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...第一心がけの殊勝なるを...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...が彼の殊勝な意志は報いられなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...殊勝なる霊魂復活の思想なんぞはありはしない...
中里介山 「大菩薩峠」
...殊勝な孝子の刃に掛って死ぬのも武士の本懐だ」山浦丈太郎は...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...重衡 旅人の難儀や嘆きを見るに忍ばず、替わってやろうとは、殊勝な志...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...「承われば殊勝なお心がけと存じます...
森鴎外 「山椒大夫」
...そうしてどこかでおっ死(ち)ぬが望みだってよ」「それは殊勝なことを聞くものだ」「その人はそう云ってただよ」杢助は無関心に云った...
山本周五郎 「似而非物語」
...三人に一人ですからね」と彼は殊勝な口ぶりで云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...何で極道(ごくどう)野郎にそんな殊勝な料簡(りょうけん)が」「まあ兄さん...
吉川英治 「新・水滸伝」
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