...天晴(あつぱれ)な殉教者だと口を極めて布教師は作松の徳を讃へた...
石川啄木 「赤痢」
...殉教者で神の召使であるブラシウスよ...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...真の憂国者は国に殉(じゅん)ずるのは覚悟の前であるから...
大隈重信 「青年の天下」
...こんな安価な殉情的な事柄に涕(なみだ)を流したのが少し恥かしかったのだ...
太宰治 「葉」
...殉教者として死に就(つ)くこととなった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その前にも彼は天国を降(くだ)って、まだこの地上に生きている義人や、殉教者や、気高い隠者たちを訪れたということは、それらの人たちの伝記にも見えている...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...近くはこの終戦まぎわまで迫害を受けて殉教したキリシタンは数限りありませぬが...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...殉職者の取扱いもひどく変るので...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...五十基の磔柱には焼け爛(ただ)れた殉教者達の死体を遺して...
野村胡堂 「十字架観音」
...これは情想のすなほにして殉情のほまれ高きを尊ぶ...
萩原朔太郎 「青猫」
...「なぜ? 殉教者になってなんの得がありますか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...そしてその覚悟に殉じなければならぬほど...
本庄陸男 「石狩川」
...三代將軍薨去の節諸侯近臣數人殉死したなど虚説といひ黒め能はぬ...
南方熊楠 「人柱の話」
...希望も信頼も奇跡も儀式も悔悟も殉教も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わが子の罪に殉(じゅん)じて舌を噛む...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...しかも人々はこの殉死を忠誠のしるしとして進んでその選に入ろうとしたらしい...
和辻哲郎 「鎖国」
...こうして殉教の情熱が高まって行くと共に...
和辻哲郎 「鎖国」
...殉教を恐れない宣教師はなお多数潜伏している...
和辻哲郎 「鎖国」
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