...人の往来は殆どない...
泉鏡花 「遺稿」
...用意の小使錢さへ殆どないほどだといふことをうち明けた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...火事に會はなかつた個所は殆どない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...発表を憚(はばか)る所は殆どないのであるが...
江戸川乱歩 「悪霊」
...他に容疑者らしい人物がこの町へ這入った形跡は殆どないし...
大阪圭吉 「花束の虫」
...柳に至ってはこれといって名前のあるものは殆どないようである...
永井荷風 「日和下駄」
...五日本では土井利位の他には雪華を研究した人は殆どないようである...
中谷宇吉郎 「雪」
...動物界に於けるいわゆる自由然(しか)るに動物社会を見ると自分の意思でどうすることは殆どない...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...母音一つで成立つ音が語頭以外に来ることは殆どないのであって...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...若し丁寧に吟味すれば全く同名と云ふことは殆どないが...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...それほど一人の少女が完全に「少女」になりきつてゐるやうな感じを受けたことは殆どないといつて好かつた...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...従って世界の植物分類学者で牧野博士の名を知らぬものは殆どない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...人通りというものも殆どない...
宮本百合子 「女靴の跡」
...音楽史らしいものは殆どないのだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その点で本当に新しい人は殆どないでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...彩画は殆どないとされている...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...国家はここでは身分の差別の殆どない市民によって構成され...
和辻哲郎 「鎖国」
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