...不思議な事には逆にその評価が彼の好意に影響すると云ふ事も亦殆どない...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...10.彼には企業心といふものが殆どない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...宮中に今残っている二十八番の舞楽の中で仏哲の手に触れない音楽は殆どないといって差支えない...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...披(ひら)いて読む事は殆どない...
辰野隆 「愛書癖」
...民衆による社会的批評なるものは殆どないのが当然だからだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...口を利くことは殆どない...
豊島与志雄 「復讐」
...然しこれに關する論文を書けば h の現われないことは殆どないくらいに普及されている...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...五日本では土井利位の他には雪華を研究した人は殆どないようである...
中谷宇吉郎 「雪」
...所が「額の男」を見ると此の移るといふ事が殆どない...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...動物界に於けるいわゆる自由然(しか)るに動物社会を見ると自分の意思でどうすることは殆どない...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...若し丁寧に吟味すれば全く同名と云ふことは殆どないが...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...そこには善は殆どない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...さういふ中によい歌はやはり殆どない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それほど一人の少女が完全に「少女」になりきつてゐるやうな感じを受けたことは殆どないといつて好かつた...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...従って世界の植物分類学者で牧野博士の名を知らぬものは殆どない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...大抵は鋸(のこぎり)を用ゐるので鉈を用ゐることは殆どない...
正岡子規 「病牀六尺」
...レーマンがやらなかったオペラは殆どないという大変な記録を持ったプリマドンナでした...
三浦環 「お蝶夫人」
...やすい貸家は殆どない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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