...島中の人が死絶えたかと思う様に...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...人々が死絶えたようにシーンとなり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...先年視察してもらった頃にくらべると格段の相違で、死絶えるか、他郷へさまよいでて乞食になるかして、廃戸になっている家が何十戸という数です...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...五六年前に瘟疫(おんえき)で一家の者が死絶えて...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...「某を討果して――」「何を――いずれは死絶える家でござる...
直木三十五 「南国太平記」
...そして、それは、同時に(一家が、死絶えるのなら、せめて、姉さまを、母上を、手にかけた、その牧の息子を――百城月丸を殺して――)深雪は、狂人のように興奮してきた...
直木三十五 「南国太平記」
...この島の人間どもが死絶えた(それはもうほとんど確定的な事実なのだ)後は...
中島敦 「環礁」
...先刻(さっき)夕方の浜辺で島民どもの死絶えた後(あと)のこの島を思い画いたように...
中島敦 「環礁」
...此の島の人間共が死絶えた(それはもう殆ど確定的な事實なのだ)後は...
中島敦 「環礁」
...先刻(さつき)夕方の濱邊で島民共の死絶えた後(あと)の此の島を思ひ畫いたやうに...
中島敦 「環礁」
...まず擬葬式をして虫を死絶すべき禁厭(まじない)だ...
南方熊楠 「十二支考」
...これにてもなお死絶(しにた)えずしてあるところへ...
柳田国男 「遠野物語」
...帰って来てみると故郷は皆死絶えたり零落してしまったりしてアトカタもない...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
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