...今更死人に口なしで文句を言っても仕方ないよ...
...詐欺にあっても死人に口なしだと証言できないから怖い...
...死人に口なしのため、真相が明らかになることはないだろう...
...あの事件で証拠を握っていた人は、不幸にも死人に口なしになってしまった...
...自分の過ちを認めたくない人は、死人に口なしのように黙り通すことがある...
...死人に口なし...
有島武郎 「或る女」
...死人に口なしで、燃え心地などあまり確かめたことはないが、きっとぐあいのいいものに違いない...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...死人に口なしである...
小穴隆一 「二つの繪」
...明日お葬(とむら)ひを濟ませば、死人に口なし、それつきりになつて了つて、殺した人は蔭で笑つて居ることでございませう」「お前さんはそれが氣に入らないといふのかえ」「宗方善五郎樣は五十を越した御浪人ですが、元は立派な御武家で御座います...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...明日お葬(とむら)いを済ませば、死人に口なし、それっきりになってしまって、殺した人は蔭で笑っていることでございましょう」「お前さんはそれが気に入らないというのかえ」「宗方善五郎様は五十を越した御浪人ですが、元は立派な御武家でございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死人に口なしで容易にわかるまいよ」「――」「それぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...嫁のお鈴はどんな氣でゐたか、死人に口なしで、そこまではわかりませんが――」八五郎は斯(こ)んなことまで突つ込んで話すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死人に口なしで相手は死んで居る...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...死人に口なしでこいつばかりはどうも」酒月は顔をあげ...
久生十蘭 「魔都」
...死人に口なしだ」「やめて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...死人に口なしだと思って――」「だからよ...
牧逸馬 「舞馬」
...死人に口なしでグヰンの死は一切謎であった...
松本泰 「緑衣の女」
...死人に口なしでそのままにすんだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...そんな調査が出来ないでいるうちに所謂(いわゆる)『死人に口なし』となってしまって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...死人に口なしだった...
吉川英治 「源頼朝」
...死人に口なし、殺してさえしまえば、世間はわれわれの宣(の)ぶる言を信じて聞くしかないのですから」御池十郎左衛門はそういって、辺りに群れを作っている人々のうちを見廻して、四、五人の名を呼びあげた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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