...むしろ死んだ後に行った方が...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...ついでに蟹の死んだ後(のち)...
芥川龍之介 「猿蟹合戦」
...すなわち人が死んだ後...
大杉栄 「奴隷根性論」
...死んだ後まで多くの信心深い町の老婆たちに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「それがその、ほかの事と違いまして、現在自分の家がありながら、葬式の席をかせと申しがたいことでもござりまするし、それに、当人が、第一よろしくござりませぬ、それ故に死んだ後までも親類中に忌(い)み嫌われて、葬式の席を貸そうと申し出でる者も無いこと故に……」用人が、かく弁解すると、貴公子は、「だから、この家でやるがよい、わしはいっこうかまわぬのじゃ」「それが、甚(はなは)だ恐れ多い儀でござりまして、当人は不浄の上に、人より天罰と申されるほどな非業(ひごう)の死を遂げた人間でござりまするが故……」「うむ、天罰、何かよほどの悪いことをしたのかな」「淫楽に耽(ふけ)りまして、目も当てられぬ挙動(ふるまい)をのみ、致しおったそうでござります」「ナニ、淫楽に耽った……」「はい」「淫楽――というのも程度問題じゃな、これだけの家を踏まえている主人として、妾(めかけ)の一人や二人あったからとて、死んだ後まで、そう嫌わんでもよいではないか」貴公子が存外、さばけて挨拶をするのを、用人は、いっそう恐縮して、「それがその、男性でござりませぬが故に……」「男性? 男ではないのか、この家の元の主人は」「はい、夫なるものは死に失せまして、後家を立てておりましたが、いやはやどうも、箸にも棒にもかからぬ淫婆でござりまして……」「おお、そうか、女主人であったのか」「はい」しかしながら、女主人であるが故によいとも、悪いとも言わず、碁の手が難局になったと見えて、そこで貴公子は沈黙してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は死んだ後で、妻から頓死(とんし)したと思われたいのです...
夏目漱石 「こころ」
...死んだ後に殘つたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お鈴が死んだ後は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主人の死んだ後へ乘込ませたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...清五郎が死んだ後でソツと出て來て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死んだ後で調べて見るまで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近江屋半兵衛が死んだ後で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わけても母親の死んだ後は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その荒物屋の夫婦が死んだ後で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...亭主の仙八の死んだ後は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――自分のひそかに通っていた軽(かる)の村の愛人が急に死んだ後...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...そしてわが子の山陽が死んだ後まで日記をつゞけてをりました...
吉川英治 「折々の記」
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