...死する時未だ嘗て悲むことを知らざるべし...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...少なくも予一人は精神的に死するにきまっている...
伊藤左千夫 「水籠」
...第三章 基督教会に捨てられし時(注意)ここに用ゆる基督教ならびに基督信者なる語は普通世に称する教会ならびに信者を謂うものにしていずれか真いずれか偽は全能なる神のみ知りたまうなり人は集合する動物なり(Gregarious animal)、単独は彼の性にあらず、白鷺(しろさぎ)のごとく独り曠野に巣を結び、痛切なる悲声、聞くものをして戦慄せしむる動物あり、飜魚(まんぼう)のごとく大洋中箇々に棲息しただ寂寥を破らんためにか空に向(むかっ)て飛揚を試むる奇性魚あり、または狸のごとく好(このん)で日光を避け、古木の下或は陰鬱たる岩石の間に小穴を穿(うが)ち、生れて、生んで、死する、動物あり、されども人は水産上国家の大富源なる鰊(にしん)、鱈(たら)、鯖魚(さば)のごとく、南米の糞山(ふんざん)を作る海鳥のごとく、ロッキー山を攀(よ)じ登る山羊のごとく、集合動物にして、古人の言いしごとく単独を歓ぶ人は神にあらざれば野獣なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...宗広死するに臨みて...
大町桂月 「秋の筑波山」
...XII 93, XIV 425, XV 340, XXI 595.468 死すること...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...しかして堂々たる大国の死するや天下の人みな冷眼に看過し知らざるがごときはなんぞや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...望みの無いことじゃ」「斬死すると...
直木三十五 「南国太平記」
...圧死するもの無数...
中里介山 「大菩薩峠」
...溺水(できすい)して死する者的数(てきすう)を知らず...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...いずれ餓死するのではないかと心配になりました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...東の竹柵に叩きつけられて即死するという散々な始末だったので...
久生十蘭 「ひどい煙」
...芝居は関ヶ原の戦ひばかりが二幕も三慕も続いて――戦死する者などは決してない...
牧野信一 「蚊」
...彼らは半ば餓死するほどの地位に陥らぬ限り...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...智馬死すると聞いてたちまち叛(そむ)き去ったとは信(うけ)られがたいようだが...
南方熊楠 「十二支考」
...甚だしく怖れまた嗔(いか)ってたちまち死するを熟知する故...
南方熊楠 「十二支考」
...飢え死するより仕方がないね...
横光利一 「上海」
...もう餓死するほか道はないという危機に立った時に...
和辻哲郎 「鎖国」
...悲痛なる反抗心に死する人が世に遺す凄き呪い...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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