...着後直に前記各國人から成る社會主義乃至無政府黨的團體を歴訪して非常に歡迎されたものだ...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...この足で五人の者を歴訪して...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...お前のその女たち一人々々を歴訪する...
太宰治 「グッド・バイ」
...新年になると着なれぬ硬直な羽織はかまを着せられて親類縁者を歴訪させられ...
寺田寅彦 「年賀状」
...各警察署特高係員が所轄管内の会員を歴訪し...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...されどこの度(たび)の訪問は初めて硯友社(けんゆうしゃ)の諸先輩を歴訪せし時とは異りて容易に望を遂ぐる事能はざりけり...
永井荷風 「書かでもの記」
...私は秩序を立てて東京中の寺院を歴訪しようという訳でもなく...
永井荷風 「日和下駄」
...ソコで誠に古い/\話であるけれども、茲に一ツお話しなければならぬ事があると云ふのは、今を去ること三十六年前、即ち千八百六十二年、私は日本の使節に隨從して歐羅巴各國を巡囘し、其順路を云へば地中海から馬塞耳(まるせーゆ)に上陸して、馬塞耳から佛蘭西に行き、夫れから和蘭、白耳義、普魯西、各國を歴訪して、其歳の八月に露西亞の京城セントペートルスボルグ府に行て、同月の十六日と云ふ日に日本に大事變があつたと云ふ報告に接した...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...左のごとき寄席を歴訪した...
正岡容 「寄席」
...知人の方たちを歴訪しているんです」と言うと...
三好十郎 「肌の匂い」
...長崎にある津田繁二さんは徳見氏の塋域(えいゐき)二箇所を歴訪したが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」是日棠軒の歴訪した五家の中に又関藤がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...工藝と人物雲石二州の窯を転々として歴訪した私は...
柳宗悦 「雲石紀行」
...彼が「のんべ横丁」の歴訪を終るまでに...
山本周五郎 「季節のない街」
...長屋同志の家を歴訪にでかけたのであった...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...また大連と旅順の見残したる所をも歴訪することに決めた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...若年寄などを歴訪しているうち...
吉川英治 「大岡越前」
...諸家を歴訪仮説して強いて余物を乞い...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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