...〔一八七〇、六月〕タルチュッフの懲罰わくわくしながら、彼の心は、恋慕に燃えて僧服の下で、幸福おぼえ、手袋はめて、彼は出掛けた、或日のことに、いとやさしげな黄色い顔して、歯欠けの口から、信心垂らし彼は出掛けた、或日のことに――共に祈らん(オレムス)――と或る意地悪、祝福された、彼の耳をば手荒に掴み極悪の、文句を彼に、叩き付けた、僧服をじめじめの彼の肌から引ツ剥ぎながら...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...または物好きで欠けなりにしておくんでしょうか」「何も永く前歯欠成(まえばかけなり)を名乗る訳でもないでしょうから御安心なさいよ」と迷亭の機嫌はだんだん回復してくる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
便利!手書き漢字入力検索