...いかにも歯切れのよささうなばり/\といふ音と...
有島武郎 「骨」
...誰に会っても旧知の友のように胸襟(きょうきん)を開いて歯切れの好い江戸ッ子弁でサックリと竹を割ったように話すから...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...さくさくと歯切れのいいその葉と...
薄田泣菫 「独楽園」
...私の思想の歯切れの悪さに...
太宰治 「鴎」
...なかなか歯切れがよかった...
太宰治 「満願」
...言葉のよくわからないせいもあろうがいったいに前のスターンバークの「モロッコ」などに比べて歯切れが悪くてアクセントの弱い作品のように思われる...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...その読み方も実にきちんとした歯切れのいい読み方であった...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...歯切れの悪くないタンカを飛ばしたところを見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...歯切の良い冷美さと比べて見るがよい(ビクターJD一三二九―三一)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...歯切れのいい反問だ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...歯切れの良い調子が...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...白い御飯にサクサクと歯切れのいゝ沢庵でもそえて食べたら云う事はないのに...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...あの力のある歯切れのよい声――あの突然な...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...もつと歯切れのいゝ言葉で...
牧野信一 「足袋のこと」
...歯切れのよい話振りで講演など人皆我を忘れて傾聴した...
山本笑月 「明治世相百話」
...棒のように突立ちながら歯切(はぎし)りをして...
夢野久作 「白髪小僧」
...ギリギリと歯切(はぎし)りをして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...歯切れを』『じゃあ云います...
吉川英治 「山浦清麿」
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