...赤いくちびるから真珠のような歯を見せて...
江戸川乱歩 「影男」
...外套(がいとう)を一つ拵(こさ)えてもらおうと思うんだが……」金歯や指環などをぴかぴかさせて...
徳田秋声 「あらくれ」
...歯と一緒に堪えがたい頭の痛みを覚えた...
徳田秋声 「黴」
...単に歯が痛いからといって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...櫛の歯が目立たぬようにとかされていた...
豊島与志雄 「塩花」
...馬歯蚤(はや)くも桑年(そうねん)に垂(なんな)んとして初めておくびの出るを覚えたり...
永井荷風 「桑中喜語」
...かなり歯切れよく言いましたものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...新聞記者を歯牙にもかけないといった風なのが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...歯を噛み額を地にすりつけても空は――昨日も今日も変りのない平凡な雲の流れだそこで!頭のもげそうな狂人になった職工達は波に呼びかけ海に吠えドックの破船の中に渦をまいて雪崩ていった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...とてもお歯には合いますまいが...
久生十蘭 「魔都」
...」と呟きながら奥歯のあたりを親指の腹でぐいぐいと撫た...
牧野信一 「鬼涙村」
...葉は葉柄を具(そな)えてその年に出た枝上に互生し円く広くて下部は心臓形を呈し浅く分裂して鋸歯がある...
牧野富太郎 「植物記」
...しきりに歯を磨いている若者が通りかかった友だちから近所の根津のことだろう...
正岡容 「我が圓朝研究」
...貴方としたら何か歯痒(はがゆ)かろうとすまなく感じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ところが娘が嫁(よめ)になり母になるころに歯黒めをする風習は...
柳田国男 「母の手毬歌」
...などということができるものでしょうか」大和守は屹と歯を噛みしめた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...バロメータなんぞが歯医者か理髪店の片隅みたいにゴチャゴチャと重なり合っている……というのがこのアラスカ丸の船長室なんだ...
夢野久作 「難船小僧」
...切歯(せっし)しない者がありましょう...
吉川英治 「三国志」
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