...例えば春の句で遅き日のつもりて遠き昔かな春雨や小磯(こいそ)の小貝ぬるるほど行く春や逡巡(しゅんじゅん)として遅桜(おそざくら)歩行歩行(ありきありき)もの思ふ春の行衛(ゆくえ)かな菜の花や月は東に日は西に春風や堤(つつみ)長うして家遠し行く春やおもたき琵琶(びわ)の抱(だき)ごころ等の句境は...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...今日のみの春を歩いて仕舞(しまい)けり歩行歩行(ありきありき)もの思ふ春の行衛(ゆくえ)かなまだ長うなる日に春の限りかな花に寝て我(わが)家遠き野道かな行く春や重たき琵琶(びわ)の抱(だき)ごころ春の夜や盥(たらい)を捨る町はづれ生(なま)暖かく...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
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