...歩武の整然として訓練の能(よ)く行届いたは有繋(さすが)に紅葉の統率の才の尋常でなかった事が解る...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...曲(きよく)に隨つて一絲も亂れぬ歩武の節...
高山樗牛 「瀧口入道」
...歩武堂々と軍勢の中より立ちて馳け出づる――その勇猛の姿見てアカイア軍は歡喜しつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...部分的にしろ可なり着々と歩武を進めて来ていることを知らねばならぬ...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...兩黨偶然其歩武を同うして之に反對し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...改進党が常に其歩武を整斉して議会に屹立し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...あちらから歩武を揃えて堂々と前進し来(きた)る合唱でないとは言われません...
中里介山 「大菩薩峠」
...古今の大家と歩武(ほぶ)を斉(ひとし)ゅうして...
夏目漱石 「草枕」
...鋭意イリに対する施設経営の歩武を進め...
日野強 「新疆所感」
...また着々と歩武を進めて研究を遂行する熱情に富んだがためである...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...如何なる方法に依って研究の歩武(ほぶ)を進めて来たか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...隊伍は整然、歩武堂々...
吉川英治 「三国志」
...歩武(ほぶ)堂々な入市ではない...
吉川英治 「私本太平記」
...歩武堂々(ほぶどうどう)...
吉川英治 「新書太閤記」
...藤田伝五は、押太鼓を打ち鳴らして、歩武堂々、戦列を展開した...
吉川英治 「新書太閤記」
...歩武山嶮(さんけん)を揺(ゆ)すった...
吉川英治 「新書太閤記」
...それへ返してゆく歩武(ほぶ)に示していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...宗教の信仰に救われて全能者の存在を霊妙の間に意識し断乎たる歩武を進めて Im schnen, Im guten, Im ganzen, に生くべく猛進するわが理想であると言ったら...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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