...三歩引き下がりしまま見向きもやらず...
井上円了 「おばけの正体」
...実際の思想よりも数歩引き下がれば...
大杉栄 「獄中消息」
...浪子は二三歩引き下がりて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...星野は数歩引き返して...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...一歩引き返して見たが...
夏目漱石 「坑夫」
...思わず二三歩引き退(の)きました...
野村胡堂 「十字架観音」
...自分は団員がどこへ行くかとの問に対して東大久保四十八番地に行きますと答えて通り抜けようとすると、いきなり後ろからえりをつかみ待てと大喝しながら五、六歩引き戻し、帽子を取らせ提灯をつきつけて五、六人の団員がかわるがわる顔を検査する...
武者金吉 「地震なまず」
...両腕を物を防ぐような形に高く上げて一歩引き下がった...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...一歩一歩引き込んで行く...
夢野久作 「暗黒公使」
...金六は家の方へ二三歩引き返した...
横光利一 「悲しめる顔」
...彼等二人は果して何をしているだろうか?ルパンは云いしれぬ不安を感じてきたので知らず知らず二三歩引き返した...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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