...一歩一歩と高調する戯曲的内容を導いて最後の最頂点に達するまでに観客の注意の弛緩(しかん)を許さないのであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...一歩一歩とその興味にハマリ込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...純粋な興味と直観的な推理とで如何(いか)にも造作ないという風に一歩一歩と先へ進んで行っていることであった...
中谷宇吉郎 「「霜柱の研究」について」
...更にその上に真剣な努力を積み重ねることによって一歩一歩と完成に近づくというような性質の問題であろうと思われる...
中谷宇吉郎 「雪」
...一歩一歩と大地を蹈みつけ...
萩原朔太郎 「室生犀星に就いて」
...彼女は一歩一歩と近づいて来る...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...副木を添えて一歩一歩と自分の歩ける場所をひろげてゆくわけで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...外廊下のマットの上を一歩一歩と階段に近づいて行った時に彼は...
夢野久作 「白菊」
...向うの窓際まで一歩一歩と近づいて来ると...
夢野久作 「白菊」
...一歩一歩とコンクリートの階段を昇り詰めながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一歩一歩と正しい時間と空間の観念……正気に導いて行くだけの鋭敏さを持った頭でなくちゃならぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...喚きつつ、叫びつつ、歩一歩と、相互のあいだは双方から歩みつめる...
吉川英治 「上杉謙信」
...歩一歩と、供の者の藁沓(わらぐつ)は重くなり、馬の蹄(ひづめ)を埋めた...
吉川英治 「三国志」
...一歩一歩と江戸の府内へ急いでゆく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一歩一歩と踏む足には力をこめたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...先に立って一歩一歩と導いて行くのにも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...歩一歩と醉つた氣持になつた私は...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...歩一歩と酔った気持になった私は...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索