...その態度はいつも研究的に周到な用意をもって歩一歩と進んだ人 歌を遣るにも...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...小心に一歩一歩と固めてゆく時にはじめていままで夢にも知らなかった山の他の一面がじりじりと自分らの胸にこたえてくる」って書いていたじぁないか...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...すると一歩一歩と進む毎に海賊どもの声がだんだん近くにがやがや言っているのが聞えて来た...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...純粋な興味と直観的な推理とで如何(いか)にも造作ないという風に一歩一歩と先へ進んで行っていることであった...
中谷宇吉郎 「「霜柱の研究」について」
...冷静に一歩一歩とさすらいつづけてきたことか!――ところが今や...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼女は一歩一歩と近づいて来る...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それにしても一歩一歩と爪先が...
牧野信一 「剥製」
...私は一歩一歩と進むことも出来ない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ソヴェト同盟の国内的文学活動をも一歩一歩と押しすすめた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...外廊下のマットの上を一歩一歩と階段に近づいて行った時に彼は...
夢野久作 「白菊」
...一歩一歩とコンクリートの階段を昇り詰めながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一歩一歩と正しい時間と空間の観念……正気に導いて行くだけの鋭敏さを持った頭でなくちゃならぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一歩一歩と近づいて来るように思われるのでした...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...喚きつつ、叫びつつ、歩一歩と、相互のあいだは双方から歩みつめる...
吉川英治 「上杉謙信」
...一歩一歩と後退(さ)がりにお蝶のそばへ寄って行きますと...
吉川英治 「江戸三国志」
...とにかく手さぐりで一歩一歩と降りてゆきますと...
吉川英治 「江戸三国志」
...一歩一歩と江戸の府内へ急いでゆく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...先に立って一歩一歩と導いて行くのにも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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