...有り得べき凡ての工業を農業と共に歩一歩と各々の国内及び各地の地方に結び着けるにある...
石川三四郎 「社会的分業論」
...その態度はいつも研究的に周到な用意をもって歩一歩と進んだ人 歌を遣るにも...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...すると一歩一歩と進む毎に海賊どもの声がだんだん近くにがやがや言っているのが聞えて来た...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...と云ふやうな好奇心を起して一歩一歩と近づいて来る提灯を待つてゐたんです...
田中貢太郎 「提燈」
...米友は一歩一歩とさがって行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬はただこうして一歩一歩と米友を追いつめてさえおれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...一歩一歩とその理想に近づくことにおいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...純粋な興味と直観的な推理とで如何(いか)にも造作ないという風に一歩一歩と先へ進んで行っていることであった...
中谷宇吉郎 「「霜柱の研究」について」
...寢臺の縁に掴まりながら一歩一歩と歩いて行く事に...
南部修太郎 「病院の窓」
...彼女は一歩一歩と近づいて来る...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...一歩一歩と近づいて来るように思われるのでした...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...喚きつつ、叫びつつ、歩一歩と、相互のあいだは双方から歩みつめる...
吉川英治 「上杉謙信」
...とは知らず、歩一歩と、彼方(あなた)の影はここへ近づいてくる...
吉川英治 「剣難女難」
...歩一歩と、供の者の藁沓(わらぐつ)は重くなり、馬の蹄(ひづめ)を埋めた...
吉川英治 「三国志」
...一歩一歩と江戸の府内へ急いでゆく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一歩一歩と踏む足には力をこめたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...先に立って一歩一歩と導いて行くのにも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そうしてその成育は極めて着実に歩一歩と進められた...
和辻哲郎 「鎖国」
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