...有り得べき凡ての工業を農業と共に歩一歩と各々の国内及び各地の地方に結び着けるにある...
石川三四郎 「社会的分業論」
...しかし確實に歩一歩と進捗してゐる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...大名をとめて牡丹の月夜かな大名をとめて芭蕉の月夜かなそれからもう一歩一歩と大名にふさわしい植物を尋ねて行きましたが...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...兵馬はただこうして一歩一歩と米友を追いつめてさえおれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...一歩一歩と高塀の方へ押着けられて行くのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついには例の梯子(はしご)を一歩一歩と鶏が上って来る有様です...
中里介山 「大菩薩峠」
...一歩一歩と足場をかためて...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...足で探りながら一歩一歩と進んでゆく...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...それにしても一歩一歩と爪先が...
牧野信一 「剥製」
...私は一歩一歩と進むことも出来ない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...副木を添えて一歩一歩と自分の歩ける場所をひろげてゆくわけで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...老いが一歩一歩とわたしに向って押しよせて来るのをどうしようもない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...向うの窓際まで一歩一歩と近づいて来ると...
夢野久作 「白菊」
...一歩一歩とコンクリートの階段を昇り詰めながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...タッタ一人で行く雪の道の危険を忘れて一歩一歩と村の人々の足跡を追い初めた...
夢野久作 「眼を開く」
...喚きつつ、叫びつつ、歩一歩と、相互のあいだは双方から歩みつめる...
吉川英治 「上杉謙信」
...とにかく手さぐりで一歩一歩と降りてゆきますと...
吉川英治 「江戸三国志」
...一歩一歩と江戸の府内へ急いでゆく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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