...有り得べき凡ての工業を農業と共に歩一歩と各々の国内及び各地の地方に結び着けるにある...
石川三四郎 「社会的分業論」
...一歩一歩と近づいて来る提灯を待っていたのです...
田中貢太郎 「提灯」
...と云ふやうな好奇心を起して一歩一歩と近づいて来る提灯を待つてゐたんです...
田中貢太郎 「提燈」
...徐々に一歩一歩と...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それがなお一歩一歩と近づくのを見ているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...一歩一歩と足場をかためて...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...純粋な興味と直観的な推理とで如何(いか)にも造作ないという風に一歩一歩と先へ進んで行っていることであった...
中谷宇吉郎 「「霜柱の研究」について」
...寢臺の縁に掴まりながら一歩一歩と歩いて行く事に...
南部修太郎 「病院の窓」
...冷静に一歩一歩とさすらいつづけてきたことか!――ところが今や...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...人間というものは普通は一歩一歩と堕落してゆくものだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...私は一歩一歩と進むことも出来ない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...端緒的であった自身の文学理論を一歩一歩と前進させながら...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第六巻)」
...老いが一歩一歩とわたしに向って押しよせて来るのをどうしようもない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一歩一歩と堕落の淵に沈淪(ちんりん)させている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一歩一歩とコンクリートの階段を昇り詰めながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...とにかく手さぐりで一歩一歩と降りてゆきますと...
吉川英治 「江戸三国志」
...一歩一歩と江戸の府内へ急いでゆく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...自づと彼等の足は歩一歩と暗黒な沙漠の中に進み入らざるを得ないのである...
若山牧水 「一家」
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