...彼の武骨な恋の目的としていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...幼時から両親の側を離れて武骨な侍の間に育ち...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...枝の武骨なるに似ず...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...微笑(ほほえ)みながら武骨な調子で話しかけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...山男が武骨な手を器用に...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...何の奇もない武骨なものだが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...――其處には九郎判官義經公でも隱れてゐるのか?」「そんな武骨なんぢやありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...貴方(あなた)の頑固な武骨な新米記者振りが...
野村胡堂 「流行作家の死」
...武骨な男には人の機嫌(きげん)を取る自信は毛ほども無かった...
本庄陸男 「石狩川」
...自分は武骨なアツシユの杖を突き...
牧野信一 「F村での春」
...自身の武骨な時計を脱して妻の腕首にしつかり巻きつけ...
牧野信一 「川蒸気は昔のまゝ」
...武骨な庭下駄を突ツかけてゐたのである...
牧野信一 「環魚洞風景」
...それはナポレオンが武骨な横柄な態度で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...無口のむっつりした武骨な顔には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...そうした平馬の武骨な話しぶりを聞いている中(うち)に一柳斎の顔色が何となく曇って来た...
夢野久作 「斬られたさに」
...きょうは何事があるのでござるか」まだ失せない武骨な関東訛(なま)りでそういうのだ...
吉川英治 「親鸞」
...「なんだ?」「時鳥(ほととぎす)が啼(な)きやしたぜ」「うむ……」時鳥は九条村でも珍らしくないから、ツイそっけない返辞をしたが、武骨な駕屋が、せっかく教えてくれた風流心に対して、悪かったような気がする...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...おつむりへお用い遊ばしますか」武骨な男の家来たちには...
吉川英治 「宮本武蔵」
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