...稍ともすれば武悪面のやうな表情を保ちながら蔭を向く癖が私に出来たのはその頃だつた...
牧野信一 「熱い風」
...処関はず店を拡げては不断の武悪面を保ち続けてゐた...
牧野信一 「熱い風」
...天狗とも武悪とも滑稽の――とも...
牧野信一 「疑惑の城」
...点頭かれさうな単に曖昧たる凹凸の武悪面だつた...
牧野信一 「凩日記」
...大きな鹿爪(しかつめ)らしい武悪面に違いない私の父の肖像画の懸(かか)っている...
牧野信一 「ゼーロン」
...眉毛やらやら眼眦やらを夫々大層な武悪面に塗りあげ...
牧野信一 「創作生活にて」
...強ひて形容するならば憤つたやうな武悪面といへるであらうが...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...凝つと武悪面をつくつてゐた...
牧野信一 「裸虫抄」
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