...「武士の情じゃ」牧は...
直木三十五 「南国太平記」
...武士の情けにて勝負をお預かり置き下さらば生々(しょうじょう)の御恩に存じまする...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは武士の情けを知らないのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...武士の情も、もうこれまでである...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...T「今度の捕物にもし失ぱい致すとなれば」T「一生家内に頭が上りません」T「何卒武士の情を持ちまして」T「この手柄は拙者におゆずり下さい」と頼み込んでいる...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...参照スベシ×月十五日「儂の拳骨は鉄砲の弾丸だ 武士の情けだ」モンモンの兵...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...「武士の情けだ、切らせてやれ」そして走り出した...
山本周五郎 「山彦乙女」
...情けの曇をかけるのは武士の情けに似て非なるものだ...
吉川英治 「剣難女難」
...武士の情けを知らぬ人々...
吉川英治 「剣難女難」
...炉にくべる薪とした鎌倉武士の情操と...
吉川英治 「三国志」
...だから、今日とて、「あすは断罪の日野殿へ、最後の身清めと一献(こん)をゆるし与えるぐらいな寛度は、武士の情けだ...
吉川英治 「私本太平記」
...……武士の情けじゃ...
吉川英治 「私本太平記」
...伝八郎は彼の顔を見て、返辞を求めたが、要領を得ないので、よしっ明日(あした)に官禄を捨てるとも、せめてこの一つはと、意を決して、『よろしかろう、武士の情、拙者が承わっておく...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一藩のしめしがつかぬ」「武士の情けを知らぬおことば...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...武士の情けもわきまえていそうな貴様に――と思って体を授けたのがおのれの誤りだった」「誤りは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...刺止(とどめ)まで刺すのは武士の情ではない...
吉川英治 「夕顔の門」
...武士の情けとしても...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...すでに、御老中のご印可が、きょうの午(ひる)すぎには下りていたのですが、武士の情けに、一晩だけ延ばしてあるわけなので……」「えっ! じゃあ何というか、あの、もう御老中たちの、印可まで、下りているのか」「ごらんなさい」羅門は指さした...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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