...此程(このほど)より所労(しょろう)平臥中(へいがちゅう)...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...あはれ此程(このほど)までは殿上(てんじやう)の交(まじはり)をだに嫌はれし人の子...
高山樗牛 「瀧口入道」
...此程より病氣(いたつき)の由にて予が熊野參籠の折より見えざりしが...
高山樗牛 「瀧口入道」
...此程村の巡査が遊びに来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此程周囲(まわり)の雑木を切り倒し...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此程は此あたりに鬼出でて人をとり食ふ...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕は其晩はじめて彼等が此程猜忌の眼を以て見て居たのであつたかと驚いたのである...
長塚節 「開業醫」
...病院に居た時は打ち解けないといつても此程ではなかつた...
長塚節 「開業醫」
...此程の形見とて御立烏帽子狩衣を』とクセの謡が進むと...
野口米次郎 「能楽論」
...此程から新参の腰元が一人増えました...
野村胡堂 「礫心中」
...俄(にわ)かの腹痛に苦しみ居ります」「何?」「御膳部に何にか良からぬ物を入れた者があるかと存じます」「馬鹿な」「此程より...
野村胡堂 「礫心中」
......
一葉稿 「五月雨」
...此程の犯人は犯罪の計画自体が其一切である...
平出修 「公判」
...つい此程倫敦へやってきて...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...『何(なん)と此程(これほど)見事(みごと)な物(もの)があらうぞや...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...三七七頁)此程の本紙(大正十四年六月廿五日大阪毎日)に誰かゞ橋や築島に人柱はきくが築城に人柱は聞かぬといふ樣に書かれたが...
南方熊楠 「人柱の話」
...此程窃(ひそ)かに御帰国ありし趣に候...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...此程の秋の取り入れごと相済み候ひて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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