...此程度(このていど)の物價(ぶつか)の低落(ていらく)が最(もつと)も適當(てきたう)の處(ところ)であらうと思(おも)はれる...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...此程(このほど)より所労(しょろう)平臥中(へいがちゅう)...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...凡て此程の説話は...
高木敏雄 「比較神話学」
...あはれ此程(このほど)までは殿上(てんじやう)の交(まじはり)をだに嫌はれし人の子...
高山樗牛 「瀧口入道」
...しかし此程度の衰弱ならば却つて私のためには好都合であらう...
種田山頭火 「其中日記」
...此程村の巡査が遊びに来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...つい此程内(うち)の女児が其下で大きな椎の実を一つ見つけた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...尤此程及御答置候通魯西亞人渡來迄は...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...此程のおんものおもひ...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕は其晩はじめて彼等が此程猜忌の眼を以て見て居たのであつたかと驚いたのである...
長塚節 「開業醫」
...此程の形見とて御立烏帽子狩衣を』とクセの謡が進むと...
野口米次郎 「能楽論」
...此程から新参の腰元が一人増えました...
野村胡堂 「礫心中」
...此程(このほど)すぐさず伴(ともな)ひては給(たま)はらずやと掻口説(かきくど)きしに...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...『何(なん)と此程(これほど)見事(みごと)な物(もの)があらうぞや...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...三七七頁)此程の本紙(大正十四年六月廿五日大阪毎日)に誰かゞ橋や築島に人柱はきくが築城に人柱は聞かぬといふ樣に書かれたが...
南方熊楠 「人柱の話」
...此程のことを、無益に過させたり、其裡から、何か自分を養てるものを見出さないような自分では真逆なかろうから、と云った...
宮本百合子 「傾く日」
...此程引続きて悩乱の態(てい)となり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...此程窃(ひそ)かに御帰国ありし趣に候...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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