...あはれ此程(このほど)までは殿上(てんじやう)の交(まじはり)をだに嫌はれし人の子...
高山樗牛 「瀧口入道」
...しかし此程度の衰弱ならば却つて私のためには好都合であらう...
種田山頭火 「其中日記」
...此程村の巡査が遊びに来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...つい此程内(うち)の女児が其下で大きな椎の実を一つ見つけた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此程周囲(まわり)の雑木を切り倒し...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...尤此程及御答置候通魯西亞人渡來迄は...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...此程度の懷疑説も...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...此程のおんものおもひ...
中里介山 「大菩薩峠」
...此程は此あたりに鬼出でて人をとり食ふ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それにしても此程の川に土橋でしかもそれが隨分年月を經て居るやうに見えるのは水が嘗て破壞せしめる程には激したことがないからだらうと思はれる...
長塚節 「松蟲草」
...此程の形見とて御立烏帽子狩衣を』とクセの謡が進むと...
野口米次郎 「能楽論」
...此程から新参の腰元が一人増えました...
野村胡堂 「礫心中」
...三七七頁)此程の本紙(大正十四年六月廿五日大阪毎日)に誰かゞ橋や築島に人柱はきくが築城に人柱は聞かぬといふ樣に書かれたが...
南方熊楠 「人柱の話」
...此程度の推定が多かつたのかも知れない...
柳田國男 「信濃桜の話」
...此程引続きて悩乱の態(てい)となり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...此程窃(ひそ)かに御帰国ありし趣に候...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...此程の秋の取り入れごと相済み候ひて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...陳者(のぶれば)、予(かね)てより御通達の、潮流研究用と覚(おぼ)しき、赤封蝋(ふうろう)附きの麦酒(ビール)瓶、拾得次第届告(とどけつげ)仕る様、島民一般に申渡置候処(もうしわたしおきそうろうところ)、此程、本島南岸に、別小包の如き、樹脂封蝋附きの麦酒(ビール)瓶が三個漂着致し居るを発見、届出申候(とどけいでもうしそうろう)...
夢野久作 「瓶詰地獄」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??