...此程度(このていど)の物價(ぶつか)の低落(ていらく)が最(もつと)も適當(てきたう)の處(ところ)であらうと思(おも)はれる...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...此程(これほど)噴出(ふんしゆつ)の景況(けいきよう)は壯觀(そうかん)であつたに相違(そうい)ない...
今村明恒 「地震の話」
...あはれ此程(このほど)までは殿上(てんじやう)の交(まじはり)をだに嫌はれし人の子...
高山樗牛 「瀧口入道」
...此程より病氣(いたつき)の由にて予が熊野參籠の折より見えざりしが...
高山樗牛 「瀧口入道」
...しかし此程度の衰弱ならば却つて私のためには好都合であらう...
種田山頭火 「其中日記」
...つい此程内(うち)の女児が其下で大きな椎の実を一つ見つけた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此程並木の櫟(くぬぎ)を伐ったので...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此程周囲(まわり)の雑木を切り倒し...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「缺乏所之儀、此程御談判之上、町人共と夷人直に引合致さざるため日本字値段之脇之蘭字をも認めさせ、右にて不便之事も有之間敷と取計らはせ候處、マタロスの類ひに至り候ては無筆の者有之、是迄の仕來りを以て、居合せ候町人共へ値を承り候得共、言葉を替せ候儀不相成故、終には憤り、手を振り上、又は口などつねり候――」といふやうなわけで、ここにも通詞が至急必要だと下田取締配下の平山謙次郎から川路へ愬へ出た...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...此程度の懷疑説も...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...此程のおんものおもひ...
中里介山 「大菩薩峠」
...忙(いそが)しかつた」兄(あに)の答は何時(いつ)でも此程度以上に明瞭になつた事がない...
夏目漱石 「それから」
...俄(にわ)かの腹痛に苦しみ居ります」「何?」「御膳部に何にか良からぬ物を入れた者があるかと存じます」「馬鹿な」「此程より...
野村胡堂 「礫心中」
......
一葉稿 「五月雨」
...此程の犯人は犯罪の計画自体が其一切である...
平出修 「公判」
...つい此程もうちの家内と話して居たんだ...
平出修 「瘢痕」
...此程のことを、無益に過させたり、其裡から、何か自分を養てるものを見出さないような自分では真逆なかろうから、と云った...
宮本百合子 「傾く日」
...此程引続きて悩乱の態(てい)となり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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