...わしが君に此様な事を云ふのは...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...此様(こんな)に皆々(みんな)に爪弾(つまはじき)されて……悪い事べい為て居て...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...大きな声では申されませぬが私共(わたくしども)の考えますには無益なものに手数(てすう)をかけて楽しんでいられるようなら此様(こんな)結構な事はないじゃ御座いませんか...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...殿を此様な羽目に引入れたのは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...此様な詩が残つてゐる...
林芙美子 「愛する人達」
...此様なぜいたくな買物をした記憶を持つたのは初めてです...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...此様(こんな)繊細(かぼそ)い可愛(いたい)げな声で啼くのは一疋も無い筈だから...
二葉亭四迷 「平凡」
...而(そう)して常(いつ)も心の中(うち)で反覆(くりかえ)し反覆し此様(こん)な事を思う...
二葉亭四迷 「平凡」
...ポチは此様(こん)な無邪気な犬であったから...
二葉亭四迷 「平凡」
...此様(こん)な物を洗うのは雑作(ぞうさ)もないといって聴かなかった...
二葉亭四迷 「平凡」
...此様(こん)な心持で碌な物が出来る筈もないから...
二葉亭四迷 「平凡」
...如何して此様(こん)な処へ来る気になつたらう?ステーションに着いた...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...此様(こん)な脚(あし)の一本位(ぐらい)...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...「此様なこつちや爲様(しやう)が無い...
三島霜川 「平民の娘」
...此様に窮(こま)らなくツても可い譯なんですがね...
三島霜川 「平民の娘」
...此様(こんな)風な渚(なぎさ)も長く見て居る中(うち)にはもう珍らしく無くなつて東海道の興津辺(へん)を通る様な心持になつて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...此様な両国の婦人達が思想と趣味の上で交歓を重ねて行く機会が開けたら...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...」馭者は度々此様な事に逢うのか...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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