...此所で手を引くのが当り前でした...
海野十三 「三角形の恐怖」
...此所ではヤレ本科だとか...
丘浅次郎 「落第と退校」
...此所(ここ)で話が決まるという風...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...観音堂から此所までは十八町の道程(みちのり)です...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...この裏へ這入(はい)ると八百栄(やおえい)(料理屋)それから諏訪町河岸へ抜けると此所は意気な土地で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...此所(ここ)はこうと一ヶ所極(き)まり処を教えると...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...此所は造型上でも一番手こずる難所である...
高村光太郎 「九代目団十郎の首」
...一面には支配階級の道徳標準を此所に求めて更に進んでは之も同じ標準に被支配階級をも從がはしめようとしたに過ぎない...
橘樸 「支那を識るの途」
...ぜんたい此所は何所なんだ...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...土偶の形状(けいじやう)はコロボツクル日常の有樣(ありさま)を基(もと)として作りしものならんとの事丈(ことだけ)は此所(ここ)に記し置くべし...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...又此所に大人には到底思ひもかけない遊びがあつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...それしやの果であるとかでそれが此所に閑寂の生涯を營んで客に一杯の茶を鬻いて居るのだといつた...
長塚節 「松蟲草」
...流石(さす)がに此所作(しよさ)をたゞの滑稽として...
夏目漱石 「それから」
...却(かへ)つて始末(しまつ)が惡(わる)いかも知(し)れない」主人(しゆじん)は此所(こゝ)で一寸(ちよつと)笑(わら)つたが...
夏目漱石 「門」
...まづ此所(こゝ)の閑靜(かんせい)な事(こと)...
夏目漱石 「門」
...僕の最も嫌ひな顏が此所にある...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...此所に於て餓死を欲せざる以上労働者は自ら譲歩に譲歩を以てするの他なく遂に如何なる虐使にも服せざるを得ず...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...わたくしは此所(このところ)に瑞仙の書上(かきあげ)を参照しなくてはならない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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