...既(も)う此所(こゝ)までに五里(り)近(ちか)く歩(ある)いたので...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...此所に再び繰り返すことは見合せるが...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...我等が此所に述べたのは...
丘浅次郎 「人類の将来」
...此(こ)の聖像(せいざう)は代診(だいしん)自(みづか)ら買(か)つて此所(こゝ)に懸(か)けたもので...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...此所(ここ)で話が前置きをして置いた浅草大火の件(くだり)となるのですが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...二年越し此所(ここ)へ勤めていたのでした...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「此所だよ、此所から入れば、家の者に会はなくつて好い、」小さな黒い門の扉があつた...
田中貢太郎 「蛾」
...此所の牆(かき)の外に埋められているものです...
田中貢太郎 「蓮香」
...此所(ここ)に畫(ゑが)きたるものの出所(しゆつしよ)は岩磐新地貝塚なるが...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...此等の濱は何邊かと看守人に聞いたら此所からでは隱れて居てしかとは方角も分らぬといつた...
長塚節 「彌彦山」
...此所(こゝ)に入(い)らつしやるの」と云つたが...
夏目漱石 「それから」
...宗助(そうすけ)の此所(こゝ)に燻(くす)ぶつてゐる事(こと)を聞(き)き出(だ)して...
夏目漱石 「門」
...宗助(そうすけ)は安井(やすゐ)を此所(こゝ)に二三度(ど)訪(たづ)ねた縁故(えんこ)で...
夏目漱石 「門」
...此所にそれを再録したのは...
萩原朔太郎 「氷島」
...これの親爺(おやぢ)はもと矢張り此所の造船場でわつしの組下にをりやして...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...此所で取つてゐなさるだけの給金は...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...此所ならん...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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