...而して此所信の前には怫然として...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...此所の花豆はもう大きな暗緑の葉を三つづゝも擴げてゐた...
有島武郎 「幻想」
...僕の名刺(めいし)が此所(ここ)にあります」と私は学生の肩書のついた名刺を出しましたことです...
海野十三 「壊れたバリコン」
...此所で手を引くのが当り前でした...
海野十三 「三角形の恐怖」
...此所までは先づ無事で有つた...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...遠(とほ)く此所(こゝ)まで來(きた)りながら...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...鳩の翼でも、鹿の足でも、鷹の眼でも兎の耳でも、一つとして巧妙な構造を持たぬものは無いが、其の程度は、何時も、此所まで進めば、容易に敵に負ける虞はないと云ふ点に止まつて、決して、それ以上に出ない...
丘浅次郎 「固形の論理」
...此(こ)の聖像(せいざう)は代診(だいしん)自(みづか)ら買(か)つて此所(こゝ)に懸(か)けたもので...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...先月まで此所にゐた東京者が...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...そして『僕一寸其所まで行つて來たいから少し此所で待つて居て呉れたまへ...
徳田秋聲 「媒介者」
...狹い路地には二階建が相對して居るので此所の二階も光線が疎い...
長塚節 「開業醫」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...話(はなし)は此所(こゝ)迄来ても...
夏目漱石 「それから」
...此所(ここ)で穿(は)いていらしったんですもの...
夏目漱石 「道草」
...面倒(めんだう)になると此所(こゝ)へ避難(ひなん)するんです」宗助(そうすけ)も厚(あつ)い綿(わた)の上(うへ)で...
夏目漱石 「門」
...たまたま此所に相当完備した天文台があったからかく定めたので...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...著者としての自慰を感じて此所(ここ)に序文を書くのである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...(此所(こゝ)少時(しばらく)の間(あひだ)に大變(たいへん)大(おほ)きくなつたので...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
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