...此所(ここ)を通りけるに...
芥川龍之介 「案頭の書」
...而して此所信の前には怫然として...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...此所へ落ちたらそれ限(ぎ)りだ...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...中古の(前同意義)仏師の本家は此所(ここ)でありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...義直は其所此所に出てゐる石の面を数へるやうに踏んで行つた...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...「ぜんたい此所は何所だ...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...此所に宮居し蹈鞴(たたら)を立て鉄吹術を始むべし...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...アノずつと出ました先の蔭の所は磯でございましてアノ島は矢島經島と申しましても一つは此所からでは隱れて見えませんが其島と丁度向合になつて居ります所に冷たい水が湧いて出ますので夏になりますと小木のものがあの磯へ素麺冷しにまゐりますというた...
長塚節 「佐渡が島」
...此所(こゝ)迄押し逼(せま)つて来(き)た前後の関係と云ひ...
夏目漱石 「それから」
...代助は今朝(けさ)も此所(こゝ)へ来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...此所(ここ)だ此所だと梶棒(かじぼう)を下(おろ)さした声は慥(たし)かに三年前(ぜん)分れた時そっくりである...
夏目漱石 「それから」
...此所(ここ)の事だなと考えた...
夏目漱石 「それから」
...此所に説明する必要はない...
萩原朔太郎 「宿命」
...意識が此所まではっきりした時...
萩原朔太郎 「猫町」
...」「私も以前は此所(こゝ)の造船場に弁当さげて通つたもんですわい...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...此所ならん...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此所には蠧蝕(としよく)は無い...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...街道ではよく道をたづねたが此所では逢ふ人もないので...
山村暮鳥 「小川芋銭」
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