...この暗い、湿った洞窟は、祠を置くには奇妙な場所であるが、而も日本では顕著な地形の所、例えば此所とか、山の頂上とか、絶壁や深い谷の口とかに、信心深い人達が彼等の教会なり神社なりを立てる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...だが此所(ここ)で御覧のとおり...
海野十三 「西湖の屍人」
...しかるに惜しむらくはとかく思いを此所に至すもの甚だ少なく...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...庸介のすぐ下の妹の政子(此所から七里ほど離れた村の...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...こうして此所(ここ)に坐っておってその当時のことを考えると不思議な気がします...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...此所に四十戸ばかりの開拓団が昨年からはいり...
高村光太郎 「開墾」
...此所にだけまだ子供が残っている青年などは殻から出たての蝉の様に新鮮である...
高村光太郎 「人の首」
...「此所へでもお坐りなさい...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...相川の町では木賃のやうな宿へ泊つて流石に懲り/″\したのであつたから此所では見掛の一番いゝ宿へ腰をおろした...
長塚節 「佐渡が島」
...早く此所(ここ)へ遊びに来れば可(よ)かったと思い出した...
夏目漱石 「それから」
...「それについて是非一つ聞いてもらわないと困る事があるんですが」此所(ここ)まで来て健三の顔を見た島田の様子は緊張していた...
夏目漱石 「道草」
...此所に長き橋の架したるはかのさびしき惣社の村より直として前橋の町に通ずるらん...
萩原朔太郎 「宿命」
...此所にそれを再録したのは...
萩原朔太郎 「氷島」
...もとは此所の卷帶黨(まきおびづれ)にて花がるたの内職せしものなり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...誰(た)れぞオヽ松野(まつの)か何(なん)として此所(こゝ)へは否(い)や何時(いつ)の間(ま)にと詞(ことば)有哉無哉(うやむや)支離滅裂(しりめつれつ)上乃二丸窓(まるまど)にうつる松(まつ)のかげ...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...(此所(こゝ)少時(しばらく)の間(あひだ)に大變(たいへん)大(おほ)きくなつたので...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...上人怒て此所の民毎に此病に罹るべしと詛うたのが起りだと云ふ(Sven Hedin,‘Through Asia,’ 1898, vol., p. 728)...
南方熊楠 「詛言に就て」
...此所にてハッテンドウと申す...
南方熊楠 「人柱の話」
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