...此処では狩りは許されていないので猟獲はできません...
...此処である...
田山録弥 「小説新論」
...此処へお留めおきを願い...
直木三十五 「南国太平記」
...此処(ここ)に出て来るモゴル即ち未婚女の男性への奉仕という習慣は...
中島敦 「南島譚」
...此処(ここ)は丁度十勝岳の中腹...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...明日は此処(ここ)を出発して東京へ向う筈だ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...此処でさらに根本の本質に触れねばならぬ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そして此処に、彼の理解への最も困難な鍵がある...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...彼処(あすこ)の親戚(しんせき)此処(ここ)の知己(しるべ)と流れ渡ッている内...
二葉亭四迷 「浮雲」
...此処こそは確かに自分には持って来いの避難所だ...
堀辰雄 「菜穂子」
...一日の労役を終へて吻ツとした私の友達連は野良の帰りに此処に集る...
牧野信一 「喜劇考」
...此処ぢやみつともなくつてやり切れないから...
牧野信一 「妄想患者」
...と云う低いつぶやきが皮肉に彼処此処の村人の中に繰り返された...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...その抜身も鞘も腰に差していない程に、賭場からアワを食って飛出して来た様子、バタバタと走って花道で立止り舞台をすかして今井の姿だけをボンヤリ認め)喜造 (左手奥と揚幕奥へ向って)おーい、居た居た、此方だ! 此方だ! 此方だ! (とバタバタ走って舞台にかかり今井の方へ襲うて行きかける)加多 (抜刀、身を乗り出して)こらっ!喜造 (刀に鼻をぶっつけそうになり、ビックリして、ワッ! と叫んで五、六歩飛びさがる)だだ、誰でえ!加多 その方こそ何奴だ?喜造 な、な、何奴もヘッタクレもあるけえ、俺あ彼奴を(と持った抜身で今井の姿を指す)ふんづかめえに来たんだ!加多 フーン、おい今井君、此処へ来たまえ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...一度にちょっぴりしか出ない悲劇を此処でもくり返していた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...刀を此処へ置きます...
山本周五郎 「風流太平記」
...此処(ここ)は深川仲町の...
山本周五郎 「風流太平記」
...『此処(こヽ)だよ...
與謝野寛 「蓬生」
...ぼつぼつ此処へ運ばれていた武器の覚えである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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