...此処では狩りは許されていないので猟獲はできません...
...此処まで来れば彼女の考へは割り合ひに正しく進む事が出来た...
伊藤野枝 「惑ひ」
...それから此処の銀行でも是だけ損をしたが配当を減らし積立も捨てゝ整理をした...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...此処(ここ)へ来てそのくらいな犠牲を払ってくれるのは当り前だ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...明日のお午(ひる)頃までに此処(ここ)へ来て貰(もら)いたい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...此処(ここ)に写真持って来ましたよって...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...兎に角かねて見知り越しになつてゐる人達の顔がそこにも此処にも集つて立つてゐるのをKは見た...
田山録弥 「くづれた土手」
...此処(ここ)は最早千歳村で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此処(ここ)はアイヌ語でニケウルルバクシナイと云うそうだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此は夜をこめてエルサレムより余等の乗る可き馬を牽(ひ)き来り此処(こゝ)に待てる馬士(まご)イブラヒム君とて矢張シリヤ人なり...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...――此処(ここ)は箱根の裏道...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...)此処で象徴の本意を明らかにするため...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...親類に娘があるから此処への入学をすゝめようかしら――などゝ思ひました...
牧野信一 「舞踏学校見物」
...――おれたちは此処へ来たのだ...
山本周五郎 「落ち梅記」
...ほかの店と違って此処は酒も吟味するし...
山本周五郎 「七日七夜」
...さまよへる此処(ここ)は何処(いづこ)ぞ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...此処(ここ)はSABBAT(サバア)のまつさかり...
與謝野寛 「“MONICO”」
...此処まで来た次手に伊良湖の絶端を極めようとて歩みだした...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...ひもじゅうて叶わんがな」「どだい此処等の宿屋の女中があきまへんわ」船頭の代りに屋根の下から答うる者がいた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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