...此の先二十年しかない...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...写真に写ると実際よりも美しくなる人は此の先天の美に恵まれている人であり...
高村光太郎 「人の首」
...まだ此の先にいくらでも人数が伏せてござりましょうから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...此の先は申しにくい」「そう仰っしゃらずに...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...甲斐性(かいしょう)のない庄造が此の先どうして凌(しの)いで行くつもりか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...甲斐性(かいしょう)のない庄造が此の先どうして凌(しの)いで行くつもりか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...此の先生は決して洩らさない...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...此の先生が当時の他の先生達に比較してあらゆる点で異彩を放つて居た...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...此の先生からは一向に予定の反応を呼出すことが出来なかつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...恐らく此の言葉は始めて此の先生から聞かされたかも知れない...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...国民の名で呼ぶのを此の先生は社会といふ名で呼んで居たのである...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...此の先輩政治家と青年學生との間には...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...僕は矢張り氣になるから此の先きどうして行く積りだと此度は穩かに聞いた...
長塚節 「開業醫」
......
中原中也 「在りし日の歌」
...此の先(さき)生活のあてもなくなりさうになつてゐることを思ふと...
中原中也 「亡弟」
...斯様な有様で此の先いつまでも参るのかと私は存じて居りました...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...「こゝに宿屋ありますか?」「此の先の長者町までいらっしゃるとあります...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...それでも自分はまだ此の先の日々に何か恃(たの)むものがあるように自分を説き伏せて此の儘こうした無為の日々を過していなければならないのか...
堀辰雄 「菜穂子」
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