...写真に写ると実際よりも美しくなる人は此の先天の美に恵まれている人であり...
高村光太郎 「人の首」
...私はかねてから此の先生に好意を持つてゐた...
太宰治 「思ひ出」
...私はかねてから此の先生に好意を持っていた...
太宰治 「苦悩の年鑑」
...今母上にお別れ申して此の先どうなる身であろう...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...甲斐性(かいしょう)のない庄造が此の先どうして凌(しの)いで行くつもりか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...此の先生は決して洩らさない...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...此の先きどうか自分の持物にして...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...軽蔑してよいのか見当が付かなかつた程に此の先生の身辺を不思議な雰囲気が取巻いて居た...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...此の先生の気象の鋭さがいたづら盛りの悪太郎共を押さへつけてしまつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...此の先生からは一向に予定の反応を呼出すことが出来なかつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...此の先生の時にはよく昔話をねだつて...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...恐らく此の言葉は始めて此の先生から聞かされたかも知れない...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...国民の名で呼ぶのを此の先生は社会といふ名で呼んで居たのである...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...此の先輩政治家と青年學生との間には...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...僕は矢張り氣になるから此の先きどうして行く積りだと此度は穩かに聞いた...
長塚節 「開業醫」
...此の先何うして宜いかわからなかったんです」「貴方は今まで何をして居ました」「タイプライターを少し」「英文ですか...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...おお私はもう此の先を話せない...
松永延造 「職工と微笑」
...下げて貰ふ金が此の先伸びれば...
三好十郎 「地熱」
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