...自分の家庭のやうに暮して来た第八中隊を離れて此の中隊へ来た時...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...Eから聞き知つた此の中でのいろんな挿話を思ひ出すと...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...地理學者の説に據るに、十和田湖全體は、陷落より生じたるが、此の中海は、噴火口也と...
大町桂月 「十和田湖」
...唯かの一節のみを取り此の中より火遠理ノ命と豊玉昆売と相見るに至りし一条と...
高木敏雄 「比較神話学」
...此の中には眞實がひとつもないのだ...
太宰治 「思ひ出」
...一寸此の中から筆記帳(ノート)とインキを買わして呉れや...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...かついえ公は此の中(じゅう)のことを水にながして仲直りをなさろうとおぼしめされ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...それに又各々此の中が幾つかの細い部となりまして...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...此の中には日本人が丸裸になつてから發見した所の文化的要素のみを見はしては居りません...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...三造が此の中学校の生徒だった頃...
中島敦 「プウルの傍で」
...一つは私の虚弱な身體を少しでも改善の途に赴かしめるには田舍が尤もいゝと信じましたから私は此の中學へ赴任することに成りました...
長塚節 「教師」
...彼の眼に映つた此の中学は目茶苦茶なものであつた...
中原中也 「校長」
...…………彼が此の中学に来てから三日目...
中原中也 「校長」
...先(ま)ず此の中から湯銭の少しも引き去れば...
「私の経過した学生時代」
...此の中井さんが真先に斬り込んで花々しく戦つて討死したのです...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...此の中にあの有名な「ようどれのひのもん」と題して...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...やるとも! ぢや此の中から千円だけ貸して貰ふ...
三好十郎 「地熱」
...此の中神に敵する者に対する刑罰の方面を高調したのが第三十四章五節以下であって...
矢内原忠雄 「帝大聖書研究会終講の辞」
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