...此の中老の人の言葉には...
石川啄木 「道」
...『此の中の大部分は家の潰れてる下に生埋にされて了つたのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...此の中にはいつてる奴は本当に親不孝子不孝女房泣かせでさあ』直ぐに爺さんは声をおとしてさう云つたまま黙つてしまつた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...此の中には眞實がひとつもないのだ...
太宰治 「思ひ出」
...此の中で、ムウラは単なる蔵書狂、ド・フルウリイはへつぽこ詩人であるが、ルナアルは岸田国士氏の名訳で日本にも知られてゐる...
辰野隆 「書狼書豚」
...而も此の中で特に見逃がしてならぬのはシャルル・ノディエの蔵書票なのだ...
辰野隆 「書狼書豚」
...一寸此の中から筆記帳(ノート)とインキを買わして呉れや...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...此の中間僧もそれを学んだのであろう...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...此の中の極一部分の事に就ては...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...つまり此の中で最後の二つ...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...三造が此の中学校の生徒だった頃...
中島敦 「プウルの傍で」
...一つは私の虚弱な身體を少しでも改善の途に赴かしめるには田舍が尤もいゝと信じましたから私は此の中學へ赴任することに成りました...
長塚節 「教師」
...彼が此の中学に転任と定つた際...
中原中也 「校長」
...彼の眼に映つた此の中学は目茶苦茶なものであつた...
中原中也 「校長」
...此の中井さんが真先に斬り込んで花々しく戦つて討死したのです...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...此の中堂は金が費(かか)つて居た...
正岡容 「下谷練塀小路」
...此の中に私と云うものが一人居るばっかりにつくりなされたものの様にも思う...
宮本百合子 「秋霧」
...此の中から英語の月謝を出そうと思っても出ません...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
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