...此の世界の中に営まれる此の生は最悪の生であらねばならぬ...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...昆虫の幼虫は此の世界の大食家で...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...愚僧のような愚かな男が此の世にいたと云う事を覚えておいて戴きたいと存じていたのでござりましたが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...自分の「母」は既に此の世にいないものと思わなければいけないのであった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...此の世では禽獣の生(しょう)を享けたが...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...歩いてゆく私はもはや此の世のことを考へず...
中原中也 「死別の翌日」
...それは此の世の親しみのかずかずが...
中原中也 「疲れやつれた美しい顔」
...此の世に笑ふべきものがあらうとは思つちやゐなかつた...
中原中也 「夏と悲運」
......
中原中也 「山羊の歌」
...今も此の世におはしなば!私は御身を信じます...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...此の世に更新を与へるもののその原初...
中原中也 「我が詩観」
...此の世の中でも踏みつぶす気になって...
葉山嘉樹 「セメント樽の中の手紙」
...此の世の無限の豐富を殆ど全部失つてしまふのは...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「或女友達への手紙」
...そなたはまだ此の世の中を...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...此の世の歓(よろこ)びの別名なのじゃ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...此の世の中の推移を示す仕出(しだし)に過ぎない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...力になるべき兄弟の一人も此の世に居ない事...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...此の世は巡礼である」――がひどく予を鞭撻(べんたつ)しまた慰めて呉れた...
山本周五郎 「青べか日記」
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