...正鵠(せいこう)を得てゐる...
芥川龍之介 「日本の女」
...その用語は正鵠(せいこう)を失している...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...しかしそれは正鵠(せいこく)を得ていない...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...とくにこの時局に際して正鵠(せいこく)を失したものであるといわねばならない...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...共に正鵠を得ていない...
石原莞爾 「最終戦争論」
...或る程度まで正鵠(せいこく)を射ていることを確めた...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...もつとも正鵠を得たものではないだらうか...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...三仏蘭西人テイザン著す所の日本美術論は北斎の生涯及画風を総論して甚(はなはだ)正鵠(せいこく)を得たるものなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その論旨の概(おおむ)ね正鵠(せいこく)を得ていることに三造は驚いた...
中島敦 「斗南先生」
...すこぶる正鵠(せいこう)を失しているらしい...
夏目漱石 「三四郎」
...自分の考への大して正鵠(せいこう)を失つてゐない事丈(だけ)は略(ほゞ)慥(たしか)なやうに思はれる...
夏目漱石 「点頭録」
...人を判断するにおいて正鵠(せいこう)を失し...
新渡戸稲造 「自警録」
...明かにその正鵠を失している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...どうも正鵠を得たものとは思われぬ...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...正鵠(せいこく)を得ているものが多いと思う...
三木清 「西田先生のことども」
...今日から見て正鵠を得ていました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」わたくしの推測はあまり正鵠をはづれてはゐなかつたらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...マルサス氏は次の推論においても正鵠を得ているであろうか? すなわち分量の超過が減少し消失するであろうから...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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