...自分が正気なのかどうかを疑わんばかりだった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...真実(まったく)正気なのかどうか分りません...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...一人として正気な者はいなかった...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...私の家にこういう品物のあることが、一体どうして私の気まぐれな同僚の名誉なり、正気なり、生命なりに影響するというのだろうか? 彼の使いの者が私のところへ来ることができるならば、なぜその者は彼のところへは行けないのだろうか? それには何かの差しつかえがあるとしたところで、なぜその紳士は私によって密かに迎え入れられなければならないのか? 私は考えれば考えるほど、相手が脳病患者であると確信するようになった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...「正気な男かどうかもよくわからないんです...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...正気な意味でわれわれ自身から抜け出ることができる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...どこまで正気なのか...
太宰治 「十二月八日」
...さも冷静らしく自分の正気なることを論じているのを聞いていると...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...もう少し正気な国粋哲学に眼を向けよう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...胸の中は……やはり正気なんだよ……ええ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...光を征服し空中の道を開いてる、近代のプロメテウスやイカロスとも言うべき人々の、発明の熱望、正気な熱狂...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ふだんは正気なもんで...
豊島与志雄 「白蛾」
...彼は必竟(ひっきょう)正気なのだろうか...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...二十三歳の強健で正気な男を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...原理として、ウラニウムは、なにかのかたちで、どこにでもあるものなんだから、出鱈目(でたらめ)を言ったわけでもないの」「叔父は、ひねくれてしまったらしいから、それくらいなことは言うでしょう……でも、山岸さんや、秋川さんみたいなひとまで、大騒ぎをするのは、どういうわけなのかしら」「そこまでのことは、あたしも知らないけど、それにはそれだけのわけがあるんでしょうよ……この間、アメリカのウラニウム・ラッシュの話を聞いたけど、ガイガー計数管ひとつで、千万ドルもころげこんだというような前例がいくつもあるそうだから、あれにひっかかると、正気な頭も、狂いだすものらしいわ」サト子は、無意味な会話に疲れ、心のなかで耐えながら、なんの興味もない話をだまって聞いていた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ハムレットは正気なの狂気なの...
久生十蘭 「ハムレット」
...こんがらかりの中で正気な心持でいる人たちなのであるから...
宮本百合子 「雨の昼」
...いわば誰ひとり正気なわけではない...
吉川英治 「私本太平記」
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