...一人として正気な者はいなかった...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...私の家にこういう品物のあることが、一体どうして私の気まぐれな同僚の名誉なり、正気なり、生命なりに影響するというのだろうか? 彼の使いの者が私のところへ来ることができるならば、なぜその者は彼のところへは行けないのだろうか? それには何かの差しつかえがあるとしたところで、なぜその紳士は私によって密かに迎え入れられなければならないのか? 私は考えれば考えるほど、相手が脳病患者であると確信するようになった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...正気な意味でわれわれ自身から抜け出ることができる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...どこまで正気なのか...
太宰治 「十二月八日」
...なぜ私は多くの正気な人々の中のただ一人の狂人が私を死まで迫害したりまたはつけねらったりするのを自慢にするために苦しむのでしょうか? 暗い塋穴の中にキリストの神秘な表徴を画(えが)いた人は非常にちがった状態において迫害されました...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...共に同盟されていた正気な全社会は彼を救いもしなければまた殺しもしませんでした...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...さも冷静らしく自分の正気なることを論じているのを聞いていると...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...光を征服し空中の道を開いてる、近代のプロメテウスやイカロスとも言うべき人々の、発明の熱望、正気な熱狂...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ふだんは正気なもんで...
豊島与志雄 「白蛾」
...これで正気なんだからね」「居住(いずまい)だけは正気だ」「精神も正気だからさ」「どてらを着て跪坐(かしこまっ)てるのは...
夏目漱石 「虞美人草」
...二十三歳の強健で正気な男を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一体この女は正気なのか...
原民喜 「牛を調弄ふ男」
...君は正気なのか」「正気です」「どうも信用しにくいね...
久生十蘭 「魔都」
...正気ならこんな暗夜に馬を走らせるやつはいない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...もしそういう疑いがあれば正気なうちにあなたに手紙を書いて置こうと思ったの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人が正気なのを、堅固な態度にあるのを、望まれるか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ましてや正気な人のしかも多数...
柳田國男 「地名の研究」
...……彼女が果して正気なのか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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