...はずみをつけねば正当な敬礼ができないとすれば...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...もし正当な順序を踏んで陳情するならば...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「もし正当な手段で会えなければ...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...いかなる形態が良いものであってかつ正当なのであるか...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...しかし物理学の基礎的知識の正当な把握(はあく)は少しの努力によって何人(なんぴと)にでもできることであるから...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...茲に於て許される唯一の正当な見方は物活論でもなく目的論でもなくして...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...正当な理論と雖も...
戸坂潤 「科学論」
...唯一の正当なそして又必然的な形態は之だと云わざるを得ない...
戸坂潤 「科学論」
...即ちこの直観内のこの多様の統一という規定を以てアプリオリに表象される」(S. 160)と云うが「直観自身として表象される」とは依然直観されるということ以外に正当な意味はないと思う...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...それも正当な権利を主張しているのに...
林芙美子 「新版 放浪記」
...規則的かつ正当な勢いの減少によって...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...私は酷くテレ臭い格構で石のやうにギゴチなく凝然としてゐるばかりであつたが(私は正当な乗手になつて前方を視詰めてゐるわけにも行かなかつた...
牧野信一 「鱗雲」
...ミサ子の幻は私に正当な処世法を教えているのが確実である...
松永延造 「職工と微笑」
...正当な評価において見なおしたのが「変人」であった...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...諷刺が諷刺で自己満足してその基礎が「赤紫島」におけるように間違った理解の上に立てられている時、どっちから見たって、正当な意味で、プロレタリアの諷刺でないのは知れている...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...だから彼のドキュメントやエッセイは彼の小説よりもズット正当な意味で現代小説なのだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...どの様な不正当な額でも金を取ることを不可欠とする...
三好十郎 「俳優への手紙」
...正当な手続きで購(あがな)ったのだから少しも懸念をする必要はありません――とつけ加えていった...
吉川英治 「三国志」
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