...正当なる歴史を標榜する史籍さえ往々不穿鑿(ふせんさく)なる史実を伝えて毫も怪しまない時代であるから...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...「つぼ半」の女将はまさに正当な証人ってことになるんです……全く...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...盲目的な不正当なショーヴィニズムから受けた迫害が如何に彼の思想に影響しているかは...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...正当な理論と雖も...
戸坂潤 「科学論」
...社会科学に於ては実験が不可能だという正当な論拠は見出せないように思われる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...決して本当の自由主義の正当なイメージでなかったことを証拠立てている...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...腕力が正当な地位まで後退する時がきている...
永井隆 「この子を残して」
...それも正当な権利を主張しているのに...
林芙美子 「新版 放浪記」
...父親の正当なる責任を果たした...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...正当な確認をしてもらう必要があった...
久生十蘭 「悪の花束」
...仲仕側の要求を正当なものとして...
火野葦平 「花と龍」
...規則的かつ正当な勢いの減少によって...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...二人以上の子供をもつものは教区の補助を得る正当な権利があると考えられる限り...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...国内のファシズムに抗争する正当な世界情勢についての判断をうばわれ...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」
...そのことのうちにある様々の問題についての正当なわかりかたということと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...先ず人と人との正当な理解ということがすっかりオミットされて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それが吾々の友誼が為すべき正当な行為ではないであろうか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...正当な治療もせずに...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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