...昔の政事に祭り事が必要であったと同様に文化国の政治には科学が奥底まで滲透(しんとう)し密接にない交ぜになっていなければ到底国運の正当な進展は望まれず...
寺田寅彦 「自由画稿」
...前者は後者の正当なる発展ではあり得ない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...唯一の正当な範疇組織でなくてはならぬ...
戸坂潤 「科学論」
...このような本質は正当な或る意味に於ける心理学の範囲の内に横たわっている事柄ではあるが...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...その特権を正当なものたらしむるために努力しなければならない...
豊島与志雄 「運命のままに」
...労力に対する正当な報酬を要求したにすぎない...
豊島与志雄 「波多野邸」
...人間に許されてる正当な権利ではないか...
豊島与志雄 「ものの影」
...正当な君主が戻られた際に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...生涯(しょうがい)の失意破綻(はたん)災難のすべてを正当な不平のようにいつもだれにでもなげつけようとしているかのようだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...正当なる角度よりせられているかどうかということにある...
中井正一 「「壇」の解体」
...腕力が正当な地位まで後退する時がきている...
永井隆 「この子を残して」
...国庫は正当な租税を徴収することが出来るから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...正当なやり方はしないわよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...『博愛なるものの正当な職務は利己から生ずる偏った害悪をなおすにあるのであるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...正当な発育の方向に向ってやって行かず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...決して正当な健全な見方ではないのです...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...私はしまいに黙って他人の苦痛を傍で見ているという自身の行為が正当なものかどうかと疑い出したが...
横光利一 「機械」
...父親の生命(いのち)をもどしてくれという正当な訴えが出たらそちは何うする』『民谷さんは...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
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