...マルクス主義的イデオロギー論――尤も正当なイデオロギー論はマルクス主義的のものでしかなかったのであるが――は所謂知識社会学を圧倒し牽制する...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...故に前者は後者の正当な発展ではあり得ない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...正当な権利を主張出来なくなるからだ...
戸坂潤 「科学論」
...正当な歴史的精神は不可能となる...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...之によっては自然科学と哲学との正当な連関を説明することは出来ない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...頭から自分を不正当なものとしてかかっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...(煽動され易い)一般大衆に対する正当な敬意があれば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...国庫は正当な租税を徴収することが出来るから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...正当な動機なわけでございますから」とベラが熱く強調した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...唯一正当な事実の発展...
牧野信一 「嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら」
...そしてそれの正当な認識はきっと私の虚栄心を破壊するにちがいない...
三木清 「語られざる哲学」
...私が最大の愛情と正当な判断力にしたがって行動出来るよう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...統計というものの正当なつかいかたをも知っていない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...正当な意味でキリスト者と呼び得るかどうかに就ては議論があろう...
三好十郎 「ゴッホについて」
...自分たちの訓育から多少とも正当な成果を得る者を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは正当な模様にはならない...
柳宗悦 「樺細工の道」
...一番自然な正当な状態にあることであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...もとより、正当な試合、または非は彼にあって、武蔵にない場合の結果でも――およそ、討たれた者の側からいえば、あくまで、武蔵は敵(かたき)と視(み)よう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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