...おかげで私は法的に正当な場所にいることができたし象を撃つための良い口実も得ることができた...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...裁判官には被告の心状が正当なる状態にあるとはいかにしても受け取り難い筋がある...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...セロはセロの正当な大きさや重さやその他の特徴がはっきり認識されて来るのである...
寺田寅彦 「断片(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...茲に於て許される唯一の正当な見方は物活論でもなく目的論でもなくして...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...唯一の正当な範疇組織でなくてはならぬ...
戸坂潤 「科学論」
...だからアカデミックな知識のポプュラリゼーションは殆んど啓蒙活動の態をなさぬが之が正当な意味に於けるジャーナリズム(但し現在のブルジョア・ジャーナリズムの要素の大部分は正当にジャーナリスティックな機能を果していないが)の一ファクターとなる時...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...即ちこの直観内のこの多様の統一という規定を以てアプリオリに表象される」(S. 160)と云うが「直観自身として表象される」とは依然直観されるということ以外に正当な意味はないと思う...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...もしわたしが間違いのない正当な信仰を持っていたとしたら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...変な所へ陥りかけた自分自身を正当な位置へ引戻すべき...
豊島与志雄 「反抗」
...正当なる自信を別に持っているもののようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...正当な帰途につかなければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...正当な思慮で自分の手には入らないものといつでも思っていた陳情人が...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...延長の観念は十分根拠のある正当なものではあり得ない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この見解には確かに正当なものが含まれている...
三木清 「哲学入門」
...最愛の正当な理解をくみとるのをつとめてもいるし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...正当な批判というものはあり得ないというある種の公理が...
横光利一 「夜の靴」
...それは思うに正当な主張である...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...彼れは公(おおや)けの負担に対するその正当な分前を支払うことを避け得ないのである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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