...こは正にアルプス山脈のワイスホルン峰に比すべきものか...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...是を正にして雅ならずと謂ふ...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...眞正に征服せずに先ばかり急がしてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...出家に堪へる者のみ眞正に神を求める者を以つて自任することを許されてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...正にかくのごとく...
泉鏡花 「婦系図」
...この水漬かりこそ正に彼の必要としたものであった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...批判主義の動機は失われて之に代ったものは正に批判とは区別された処の形而上学であった...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...正にこの意味なのである...
戸坂潤 「社会時評」
...正に歴史哲学だったわけだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...正に評論家の言論の一般的封鎖を意味して来るのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...唯物論という哲学思想は正にそういうことを主張しているのである...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...正に全能力を傾けて遂行するという意気込が...
中谷宇吉郎 「球皮事件」
...正にそのとおりである...
中谷宇吉郎 「八戒に遭った話」
...正に兄たり難(かた)く弟たり難(かた)しの組(くみ)合せだ...
南部修太郎 「下手の横好き」
...明治大正になつてからも幾度かくり返されました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...正に感情型雑誌の発行は詩壇の一流行であつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...適正に答えてくれればいい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ノブ子が日本に到着する以前から初まっておりました欧洲大戦は正に酣(たけなわ)となっておりまして...
夢野久作 「暗黒公使」
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