...さらに何かペンで数字を訂正している...
犬田卯 「瘤」
...「船長、丸尾の話によって、なにもかも、すっかり分りましたぜ」「なにもかもというと、この幽霊船のことかね」「船のことはもちろん、例の怪しいSOSの無電信号のことまで、大体分りました」「ほほう、あのことまで、分ったか」「丸尾、船長に、今の話をもう一度報告しなさい」「はい」と、丸尾は船長の前に、姿勢を正して、語りはじめたのであった...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...皆自由党の初志と背馳したりき特に文官任用令を正して政党員任官の門戸を遮断したるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...――彼女は端然といずまいを正して...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...彼の考で一一新たに正して分類したことを書き...
内藤湖南 「支那目録學」
...そこで、一座の連中は忽(たちま)ち、以前の通りに席に戻って、身にふりかかる灰神楽(はいかぐら)を払おうともせずに、再び座を正して、相変らず弾じつづけている木崎原の一曲に耳を傾けはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがてすっきと姿勢を正して...
夏目漱石 「虞美人草」
...自分はその場で重吉の「また帰ってきます」を「帰ってくるつもりです」に訂正してやりたかったけれどもそう思い込んでいるものの心を...
夏目漱石 「手紙」
...これは僕から届けて訂正してやる...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...鬼神(デモーネン)と訂正して...
牧野信一 「痴酔記」
...七日のお手紙のなかの「アナウンスした」を「したと聞いたが」と訂正して下すったこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私どもは襟を正して玉座のあつた一段深い...
室生犀星 「京洛日記」
...彼は色を正して諫むるやう...
森鴎外 「舞姫」
...姿勢をきちんと正していなければならない...
山本周五郎 「桑の木物語」
...身を正して叱った...
吉川英治 「三国志」
...衣紋(えもん)のゆがみを正してやると...
吉川英治 「私本太平記」
...居住(いずま)いを正して...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼は衣服を正して...
吉川英治 「新書太閤記」
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