...正しくいうと個性の全的要求によってのみ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...いや、正しくいえば、その洋酒の壜(びん)にぶら下げられた値段札の数字に釘づけになっていたという方がいいだろう...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...正しく我俳諧もしくはそれを基礎とした文芸であることを思うと...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...日野家之墓と大きく彫られてその側面には戒名(かいみょう)の下に正しく俗名日野涼子何年何月歿享年二十九歳と彫られてあるのが透し見られた...
橘外男 「逗子物語」
...夕飯は煮大根(正しくいへば...
種田山頭火 「其中日記」
...身心を正しく持して生きよ...
種田山頭火 「旅日記」
...それには現在の生活を開展して来た過去の生活とその径路とを正しく諦視するを要するということである...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...正しくないこともしばしばあり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...正しく老人は北海道行きの人夫引き子で...
橋本五郎 「地図にない街」
...僕はいつも精神の戸口で身ずまいを正しくする...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...固く法を守りて正しく事を処し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...私は※妹たちがその高價な衣類を投出されたのは正しく賢明であつたと思ふ...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「印度の婦人へ」
...賑ひは正しく縁の下なので...
牧野信一 「創作生活にて」
...私はいま何が正しくそして何が誤っているかをはっきりと見定めることができるように思う...
三木清 「語られざる哲学」
...彼女こそ正しくその婦人であった...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...正しく謂へば甥(せい)であらうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...左右の手足を正しくブラ下げて...
夢野久作 「死後の恋」
...正しく、自分を呼んでいる...
吉川英治 「黒田如水」
便利!手書き漢字入力検索