...あの姿が正しくそれであることが分った...
谷崎潤一郎 「鍵」
...私がこれを正しく使用するときにも過ち得るやうなものとして私に與へなかつた筈である...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...その意図は正しく匡救の反対物でしかないのであって...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...之程正しくて安上りな農村対策の出発点はない筈だ...
戸坂潤 「社会時評」
...それにしても將棋(せうき)がああまでも戰(たゝか)はなければならぬものになつて來た事は正しく時代の推移(すいい)の然(しか)らしむる所であらう...
南部修太郎 「下手の横好き」
...知識階級の士は節度正しく...
長谷川時雨 「初かつを」
...正しく盗む事も不道徳ではないと思えた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...正しく聞き取ったかどうかわからないようにするほどだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...もしあなたが私のやりかたを正しくないとお考えならば...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...互いに正確な複写であるとする規則は普遍的には正しくないとわかる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...しかし正しくいえば...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...正しく金六十錢也の資本だ……いやおれはそれを決して少いと思つて言ふんではないぞえ...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...俗語の根源と伝播は当身確かな記録があるにあらざれば正しく説き中(あて)る事すこぶる難い...
南方熊楠 「十二支考」
...正しく仕える器のみが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...こんどの世は正しく日本の女に生れ更って来るという……悲劇じゃない...
山本周五郎 「新潮記」
...正しくは柳沢の家臣でないこと...
山本周五郎 「山彦乙女」
...正しく息ふき返すのではあるまいか...
吉川英治 「折々の記」
...正しく直角の方向なんだ...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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