...ジユウルの此の好奇心を正しく導いて行きさへすれば...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...)此等の語の中には方向を表はす語といふよりも寧ろ空間に於ける場所或は位置を表はす語と言つた方が正しいものもある...
高田力 「ベーシック英語」
...はじめひょいと載せただけでもう第一近似的にはちゃんと正しい位置におかれている...
寺田寅彦 「空想日録」
...更にまた正しき義民アビオイの國々遠く見渡して...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...正しき宗教以外にはこの鍵をよく保管し得るものはないという気がする...
永井隆 「長崎の鐘」
...これは正しく運命のいたづらである...
中原中也 「宮沢賢治全集」
...ブリーカー等の見解がだいたい正しいということを確めることが出来た...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...勿論結晶の定義通りに原子の配列が規則正しいのであるが...
中谷宇吉郎 「雪」
...折目正しく坐つて斯う言ふのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その視線は今語られた刑執行の手順を正しいと思うか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...彼は正しい思考をしたにもかかわらず...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...自分のすることはみな正しいという悟りの中から無限の力をひきだすからである...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...また一方は雄松(植物学界では黒松という)一方は雌松(同じく赤松という)を用うるのが実いえば正しい訳だ...
牧野富太郎 「植物記」
...それは「太神楽(だいかぐら)」を「タイカグラ」だの「寄席」を「ヨセセキ」などと発音する当時のアナウンサー諸君を叱正し...
正岡容 「下町歳事記」
...君子に君たればすなわち〈正しく以てその徳を行う...
南方熊楠 「十二支考」
...矢張り何と云つても正しいものは正しい...
室生犀星 「愛の詩集」
...松倉十内は一層威儀を正しながら睨み付けた...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...正しく葉子であった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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