...正々堂々とか赤裸々とか君は云ふけれど露骨に云へや後前(あとさき)見ずの亂暴だあね...
石川啄木 「漂泊」
...なぜ正々堂々と名乘りを擧げて彼に膺懲の一太刀を加へなかつたか...
太宰治 「お伽草紙」
...これでずゐぶん正々堂々と行乞してゐるのだが...
種田山頭火 「行乞記」
...どろ/\!・ゆらげば枝もふくらんできたやうな・春はいちはやく咲きだしてうすむらさきトラツクのがたびしも春けしきめいて三月十二日正々堂々として朝がへり...
種田山頭火 「其中日記」
...正々堂々と彼を人でなし扱いにしている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...正々堂々と自己を主張してやろう! そう私は心に誓った...
豊島与志雄 「未来の天才」
...然し三造は正々堂々と戦はうと思つてゐるのである...
中原中也 「青年青木三造」
...しかもわが人格を傷(きずつ)けず正々堂々と見なくては心持ちがわるい...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...二人は離れ離れにされてこゝから追放だよ」「正々堂々と結婚式をすればいゝぢやアないの?」「うん...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...正々堂々とした個人的なつながり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...負けを認めて正々堂々と武器を明け渡す者と同じく...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...「正々堂々とつかまりますよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...あんたなら正々堂々と立ち向かえるし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...正々堂々と戦えば皆に勝てる」「そうかもしれないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...もっと正々堂々とやらなくちゃいけない...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...自然の嵐は威厳をもって圧倒的に正々堂々と...
「海流」
...それも正々堂々とさ...
山本周五郎 「季節のない街」
...探偵小説を書くなら正々堂々と玄関から...
夢野久作 「探偵小説漫想」
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