...更に涙を止め得なかつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...それを止めさせるのに皆で大骨折をしたほどだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...数学と科学の金具でしめつけることでその荒れ狂う力を止め...
中井正一 「「良書普及運動」に寄せて」
...長吉は我家の方(かた)へと行別れるに思ひの止まる紅入の友仙は可憐(いぢら)しき姿を空しく格子門の外にと止めぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...御酒を思ひ切つて呑(の)みまするから止めて下さるな...
樋口一葉 「にごりえ」
...闘球盤を買ふつもりが、小さいのしかないので、止めて、四階の新を呼んで食堂で冷コーヒー、伊東屋へ寄って、カルムを買って、本社へ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あなたの靴下止めを貸して頂戴? 私のは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あの並木路で彼が歩みを止めて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...怪我をした時に赤土を押し当てて血を止める事...
夢野久作 「猿小僧」
...男は口笛を止め、階段を上がり、伯爵夫人に最敬礼した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...なぜ……」警部が不意に止めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ちやんと自分で承知をしておきながら今更ケチなことを云ふのは止めて貰はうよ...
牧野信一 「熱い風」
...と、屹度、娘も、槌を止めて、何か云つた...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...ヤクツク人は冬中煖炉を焚き止めずにゐる...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...これまでは口止めをされてたんで云わなかったが...
山本周五郎 「さぶ」
...浜口蔵相の節約主義がこれをどの辺(あたり)で喰い止めるか...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...次郎はなお其家(そこ)をたたく手を止めないで...
吉川英治 「江戸三国志」
...止めて止まる人でないことを覚明は知っているので...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索