...予は永久にこの止み難き苦痛を脱離する能はざる可し...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...例のすきごゝろ止みがたくて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...雨は止みたるが、陰雲漠々、九十九里の濱は見えざりき...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...決闘は沙汰止みになつて了つた...
薄田泣菫 「茶話」
...とうと沙汰止みとなつた...
薄田泣菫 「茶話」
...止めないと、人造島の心臓部を止めてしまうぞ」この一言が、たしかに利いたとみえて、敵の一斉射撃が、急に止み、一隊は、その場に釘付(くぎづけ)にされたかたちとなった...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...時々ざあと時雨(しぐれ)の様に降っては止み...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いつしか雷は止み...
豊島与志雄 「土地」
...依てこの脱走も挫折して事止みとなったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...持って生れたお喋りが止みそうにも思われません...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...がそれからも脱毛は小止みなくつづいた...
原民喜 「星のわななき」
...この言葉では生(なま)ぬるい)私の誠實なよき愛情を傾けたいといふ私の止み難き欲念を示すべきであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...頭を抱へて空を見上げてゐたが胸の高鳴が容易に止みさうもなく...
牧野信一 「早春のひところ」
...やがて地震が終わると同時にこの発光現象も止みました...
武者金吉 「地震なまず」
...風や潮流やをば殆ど物ともしないその小止みなき...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...こう御対顔の間は、奏楽も止み、関白ノ内経、諸大臣らは、床(ゆか)のすえにひれ伏し、西と東の中門廊にも、多勢の上達部(かんだちべ)(上級の公卿)が、御簾(みす)揚げわたした辺りの一点を、粛と、見やり奉っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...しかしその究極の意義に対する止み難い根本的要求――現世のいかなるものをもってしても結局満たし切られることのない心は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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