...彼は本郷や日本橋よりも寧ろ寂しい本所を――回向院を、駒止め橋を、横網を、割り下水を、榛の木馬場を、お竹倉の大溝を愛した...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...一体この室に蠅などが止まっているというのが極(きわ)めて不思議なことではないか...
海野十三 「蠅」
...見知越(みしりこし)の人達は慌てて立止つて挨拶をした...
薄田泣菫 「茶話」
...そのすぐ右手にはおそらく今度の騒ぎが起ったために中止しているのであろう...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...色々の問題を択び分け受け止める綱である...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...然しそれはこの物語の主題と大して関係ないから止めよう...
豊島与志雄 「秦の出発」
...ソリが止ると、あの人はソリから降りて、同じような清冽な様子で雪の上に立っていました...
豊島与志雄 「旅だち」
...行き止まりの支脈は細枝となる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...スゴスゴと歸つて行くのを呼び止めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...始めたらとても止められないの...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...浅草を止めて、日比谷あたりのカフェーなら通いでいゝだろうと思うの酒の客が多いんだって……...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...露国に対抗してその侵入を防止するは絶望なりと』試みに地形上より観察すれば...
日野強 「新疆所感」
...ある極めて有力にして顕著なる妨げにより阻止されぬ限り1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...却て物質と精神とは止揚されて全體の人間性そのものが解放されるのである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...良助は慌(あわ)てて両手で受止めながら小舎の中を覗き込んだ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...東野は作家としては退潮期に入り華華しい活躍を停止していたとはいえ...
横光利一 「旅愁」
...一体なんだろうと立ち止まる者を残して...
吉川英治 「江戸三国志」
...七番に止めておかれては如何でござる」信長が義昭に忠告した...
吉川英治 「新書太閤記」
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