例文・使い方一覧でみる「歔」の意味


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...私は欷(むせびな)いている自分の哀れな心の中に痛い傷痕をかんじて...   私は歔欷いている自分の哀れな心の中に痛い傷痕をかんじての読み方
モオパッサン 秋田滋訳 「ある自殺者の手記」

...感極つて欷(きよき)せしを語るも善し...   感極つて歔欷せしを語るも善しの読み方
芥川龍之介 「開化の殺人」

...………(永い間(あいだ)の欷(すすりなき))「ぽうろ」弥三郎の話ああ...   ………の歔欷)「ぽうろ」弥三郎の話ああの読み方
芥川龍之介 「報恩記」

...譯もなく欷(すゝりあ)げてゐる新坊を...   譯もなく歔欷げてゐる新坊をの読み方
石川啄木 「鳥影」

...暫しは女の欷(すすりな)く声のみ聞えてゐたが...   暫しは女の歔欷く声のみ聞えてゐたがの読み方
石川啄木 「天鵞絨」

...はては失神せんばかりの烈しき欷(きょき)...   はては失神せんばかりの烈しき歔欷の読み方
太宰治 「創生記」

...ものの十秒とも経たないうちにその啜泣は波打つ欷(きょき)と変った...   ものの十秒とも経たないうちにその啜泣は波打つ歔欷と変ったの読み方
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」

...欷と涙とがこみ上げてきた...   歔欷と涙とがこみ上げてきたの読み方
豊島与志雄 「月明」

...閨中欷すること頗妙...   閨中欷歔すること頗妙の読み方
永井荷風 「断腸亭日乗」

...なんということなしにお玉は欷(しゃく)りあげるほどに動かされてしまったのでありました...   なんということなしにお玉は歔欷りあげるほどに動かされてしまったのでありましたの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...「御前様(ごぜんさま)」お君は欷(すすりなき)の声で再び主人を呼びました...   「御前様」お君は歔欷の声で再び主人を呼びましたの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...また物悲しそうに泣く音(ね)を立てて欷(しゃく)り上げる泣き声が...   また物悲しそうに泣く音を立てて欷歔り上げる泣き声がの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...赤い唇に動く欷(なきじやくり)...   赤い唇に動く欷歔の読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...とどこからか欷(すすりな)きが聞こえて来るので...   とどこからか歔欷きが聞こえて来るのでの読み方
北條民雄 「いのちの初夜」

...欷(すゝりなき)のために其(そ)の聲(こゑ)が出(で)ませんでした...   歔欷のために其の聲が出ませんでしたの読み方
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」

...等しく苦しみ等しく欷しつつある...   等しく苦しみ等しく歔欷しつつあるの読み方
室生犀星 「愛の詩集」

...知君弔影重欷...   知君弔影重欷歔の読み方
森鴎外 「伊沢蘭軒」

...(画家欷(ききょ)す...   すの読み方
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」

「歔」の読みかた

「歔」の書き方・書き順

いろんなフォントで「歔」

「歔」の英語の意味


ランダム例文:
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