...その反動から来る蜜(みつ)のような歓語を思いきり味わいたい衝動に駆られていた...
有島武郎 「或る女」
...これを誘うて共に歓語を交わしつつ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...果ては月卿雲客(げっけいうんかく)のほがらかな歓語のこえまでが耳の底にきこえてくるのであった...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...笑い声と歌声と歓語の声が沸(わ)き返り...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...平生歓語幾囘首...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...八つ橋と栄之丞が歓語の章(くだ)りより...
正岡容 「吉原百人斬」
...中部(なか)の歓語にはいりかねていたその折...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...諸君と歓語する予等は...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...歓語は沸き、鬱気は飛んだ...
吉川英治 「上杉謙信」
...歓語快笑(かんごかいしょう)のうちに宴はすすみ...
吉川英治 「三国志」
...歓宴歓語、数刻に移って、玄徳はあっさり帰った...
吉川英治 「三国志」
...宴席は歓語(かんご)笑声にみち...
吉川英治 「三国志」
...この薬泉に沐浴(ゆあみ)して、薤葉(かいよう)の葉を噛み、芸香(うんこう)の根を啜り、或いは、柏子(はくし)の茶、松花の菜(さい)など喰べると、重き者も血色をよび返し、軽き者は、即座に爽快となって、歓語(かんご)、谷に満ちた...
吉川英治 「三国志」
...安土の城中はいま饗宴第一夜の歓語談笑に華やいでいる頃であろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...思い思いに座を寄せて歓語していた人々も...
吉川英治 「新書太閤記」
...歓語(かんご)も沸(わ)いてきたころである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...衆の歓語、満堂の和気...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いつもの、談笑歓語、いつものごとく沸く...
吉川英治 「随筆 新平家」
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