...(二月三日)誨淫の書金瓶梅(きんぺいばい)、肉蒲団(にくぶとん)は問はず、予が知れる支那小説中、誨淫の譏(そしり)あるものを列挙すれば、杏花天(きやうくわてん)、燈芯奇僧伝(たうしんきそうでん)、痴婆子伝(ちばしでん)、牡丹奇縁、如意君伝(によいくんでん)、桃花庵、品花宝鑑(ひんくわはうかん)、意外縁、殺子報、花影奇情伝、醒世第一奇書(せいせいだいいちきしよ)、歓喜奇観、春風得意奇縁、鴛鴦夢(えんあうむ)、野臾曝言(やゆばうげん)、淌牌黒幕(せうはいこくばく)等なるべし...
芥川龍之介 「骨董羹」
...おもわず歓声(かんせい)をあげました...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...旭川(きょくせん)歓迎会...
高浜虚子 「五百五十句」
...その女と一晩中歓楽に浸(ひた)っていた秀夫は...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...送別会と歓迎会、その記事はいつも新聞紙上をにぎわした...
田山花袋 「田舎教師」
...女に対(むか)っている刹那(せつな)――その愛した女の歓心を得るには...
田山花袋 「蒲団」
...如何に盲従の暗号たる読会省略説の歓迎せられたるかを見よ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...しかし、それが後になって、今まで、絵だけ見て、飛ばして行った本文を、そこから読むともなしに読み出してみると、「既にして夜行太(やぎやうた)等は、お夏が儔(たぐひ)多からぬ美女たるをもて、ふかく歓び、まづその素生(すじやう)をたづぬるに、勢ひかくの如くなれば、お夏は隠すことを得ず、都の歌妓(うたひめ)なりける由を、あからさまに報(つ)げしかば、二箇(ふたり)の賊は商量(だんがふ)して、次の日、何れの里にてか、筑紫琴(つくしごと)、三絃(さみせん)なんど盗み来つ、この両種(ふたくさ)をお夏に授けて、ひかせもし、歌はせもして、時なく酒の相手とす...
中里介山 「大菩薩峠」
...お歓びなさい...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...ばったり出逢って歓声をあげるように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ドッとばかりに歓呼の声を張りあげて人生の苦を忘れる...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...腰の法螺貝を取りあげて歓喜の合図を吹いた...
牧野信一 「円卓子での話」
...その妻及男養助歓待恰も一親族の家のごとし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...若いころの歓楽の思い出が...
山本周五郎 「いさましい話」
...昂(たか)まるのみなこの歓びも...
吉川英治 「大岡越前」
...心から歓(よろこ)びあう値打があるというものだ)(いやいや...
吉川英治 「新書太閤記」
...その夜の歓楽にも見えなかったのは...
吉川英治 「源頼朝」
...信者たちの歓喜の下に行われた...
和辻哲郎 「鎖国」
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