...袖の下から歎美した...
上里春生 「傾ける殿堂」
...ヨブはいかに天を仰いで星を歎美しつつあったことであろう...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...一口に言つてしまへばそんな歎美の念に充ちたものではなくて...
薄田泣菫 「喜光寺」
...Mさんは夙くから西鶴の歎美者だったしそれに一代男というと……...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...名だたる宗匠の口から歎美の一言を待ち設けた主人の眼は...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...三藏は面白い/\と頻りに歎美する...
高濱虚子 「俳諧師」
...特に建築の美には歎美を惜しまないそうである...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...「まあ見事(みごと)な」と主婦が歎美の声を放つ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...世には人の美徳を歎美するもの稀れにして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...則ち其歎美す可きを歎美し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...或は私は到底舞の歎美者となれないかも知れない...
野口米次郎 「能楽論」
...殉教者たちの魂の悲痛な美しさを描く奇異な技巧を歎美すれはいいのである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...しかし慊堂一人がこれを歎美したのみで...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...たしかに歎美に値した...
夢野久作 「暗黒公使」
...衣裳美の歎美を以て能事終れりとした...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...現在の日本の若い男女は悉(ことごと)く文化の歎美者であり...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...異性の附属物歎美(フェチシスムス)等の順序を以て漸次...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...普通の自殺者の遺書等の中に発見さるる夢の如き「自己歎美」又は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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